【高知県立のいち動物公園だより】ジャングルではあまり目立たず上手にかくれることができる「オニオオハシ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
高知
動物園だより
2022.01.20

【高知県立のいち動物公園だより】ジャングルではあまり目立たず上手にかくれることができる「オニオオハシ」

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今月のどうぶつ:オニオオハシ

学名:Ramphastos toco
キツツキ目 オオハシ科
南米の熱帯雨林

オニオオハシの属するキツツキ目の「足」は指が全部で4本あり、前向きに2本、後ろ向きに2本付いています。物をつかむことに適しており、枝から枝へピョンピョン飛んで移動し、縦にのびた枝にもつかまることができます。

かくれ上手なオニオオハシ

オニオオハシは南米のジャングルにすんでいて大きな黄色のくちばしが目立つカラフルな鳥です。主に果物を食べて木の上で暮らし、地上に降りることはめったにありません。

のいち動物公園では、高さ15mのふきぬけの広い展示場でオニオオハシを飼育しており、展示場には木の葉がしげっています。しげった黄色の葉がくちばしに、葉のかげが体に似て見えるため、展示場で彼らを探すには一苦労します。派手に感じる体の色ですが、彼らのすむジャングルではあまり目立たず上手にかくれることができるのです。


朝と夕方にえさを食べます

大きなくちばし

オニオオハシの最大の特徴である、黄色の大きなくちばしは遠くの果物をつまむことに役立ち、体より低い位置の食べ物もつまむことができます。くちばしの先で果物をつまむと、上を向いてくちばしの中にすべらすように投げこんで飲みこみます。

のいち動物公園ではブルーベリー、リンゴ、バナナ、ブドウと固形飼料をあたえています。オニオオハシはオスもメスも同じ色をしているため、区別が難しい鳥ですが、オスのくちばしの方がメスよりもやや大きいです。現在、展示場にはオスの「ユズ」がおり、メスの「タイヨウ」が新しく展示場へ仲間入りする準備をしています。ぜひ展示場で彼らを探してみてくださいね。


「ユズ」と新しく仲間入りした「タイヨウ」がお見合いしている様子です

のいちニュース

団子になって冬を乗り切る!

プレーリードッグは北アメリカの草原に生息しており、地下に広い巣穴を作って生活します。巣穴の温度は年間を通して15℃前後に保たれています。しかし、日本の冬は寒いため、彼らは展示場に設置されたヒーターの下で身を寄せ合うことで暖を取ります。その姿はとても心温まる光景です。


写真提供:高知県立のいち動物公園

高知県立のいち動物公園
〒781-5233 高知県香南市野市町大谷738
TEL 0887-56-3500
https://noichizoo.or.jp/

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エコチル編集部

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