【円山動物園だより】ビーバーと人間にだけできることは?「アメリカビーバー」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2023.08.21

【円山動物園だより】ビーバーと人間にだけできることは?「アメリカビーバー」

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今月のどうぶつ:アメリカビーバー

ネズミ目/ビーバー科
【生息地】北アメリカ

円山動物園にはメス1頭がいます。

ビーバーと人間にだけ できることは?

アメリカビーバーは世界で2番目に大きいネズミの仲間です。体長は約70cm、そのうち約30cmは尾です。毛のない平たい尾は、泳ぐときにかじを取ったり、水にたたき付けると銃声のような大きな音が鳴るため、仲間に危険を知らせたり、天敵をおどろかせたりするのに役立ちます。やわらかい毛は帽子などの材料として人気が高く、大量に乱獲されて約10万頭まで減ったことがありました。しかし、その後は保護され、今では約1,000万頭まで増えています。

器用な手先と丈夫な歯を使って、木や草などで川をせき止めてダムを作ります。ダムでできた池の上に巣を作り、天敵から身を守ります。マイナス20℃まで下がる真冬でも、巣の中では暖かく過ごすことができます。ダムや巣作りのための優れた技術を持ち、横幅800mのダムを作ったという記録もあります。

このように生活のために周囲の環境を作りかえることができるのは、人間とビーバーだけといわれています。ダムの周りは水でうるおい、植物が生え、さまざまな生物が集まるため、生態系の維持にも役立っています。

平たい尾を器用に折り曲げて座り、えさを食べているところ

オレンジ色の丈夫な歯

リフォーム上手 メスのたんぽぽ

円山動物園にいるメスのたんぽぽは23才です。夜行性で高齢でもあるため、日中はほどんとねています。夏はヤナギの枝、冬はジャガイモやニンジン、リンゴなどを食べます。飼育員が新しい木の枝を入れると、自分で巣の古い枝と入れかえて、古い枝はすみにまとめて置いてくれます。野生のビーバーも巣は補修しながら何十年も使い続けます。

大きな手足と立派なつめ

まるやまニュース

「コウモリフェスティバルin札幌」を開催するよ!

札幌にコウモリがいるのを知っているかな?姿はあまり見えないけれど、実は札幌市の中心部にもコウモリがすんでいるよ。全国各地で開催されている「コウモリフェスティバル」を、今年は札幌で開催!生体も展示するよ。

日程:8/27(日) ※プレ展示をキリン館2階で開催中
場所:科学館ホール

>>> くわしくはこちら

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

動物たちが食べるごはんも、ぼくたちの給食みたいにメニューがあるの?

答え

例えば、円山動物園のモンキーハウスでは7種のサルたちを飼育していますが、給食のような1週間のメニューがあり、えさの種類や量がサルの種類毎に決まっています。一言にサルといっても、葉っぱを多く食べる種類、種子を多く食べる種類などさまざまです。その生態や必要な栄養に合わせて、あたえるえさの種類や量を季節や体格によって調整しています。


札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

 

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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