【橿原市昆虫館だより】名前の由来は、羽のツマ(はじっこのこと)の模様「ツマベニチョウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2023.01.20

【橿原市昆虫館だより】名前の由来は、羽のツマ(はじっこのこと)の模様「ツマベニチョウ」

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ツマベニチョウ

学名:Hebomoia glaucippe
シロチョウ科
生息地:宮崎県から沖縄県。アジアの亜熱帯から熱帯地域。

ツマベニチョウのさなぎ

名前の由来は、羽のツマ(はじっこのこと)の模様

ツマベニチョウは、赤い色の花が好きで、沖縄などではハイビスカスによくやって来ます。とても素早く飛ぶため、つかまえにくいです。羽を広げると、10㎝ほどにもなります。

モンシロチョウなども属するシロチョウの仲間の中では、日本では一番大きく、世界でも最大級です。オス、メスともに前羽の先に、あざやかなオレンジ色の模様があります。比べると、オスの方があざやかです。

上:オス、下:メス

幼虫は、少しこわい見た目をしています

幼虫は、緑色のイモムシです。頭のところに、ヘビの顔のように見える模様があります。こうげきを受けると、まるでヘビが頭をもたげるように、上半身を持ち上げます。さらにこうげきを加えられると、口から食べたものをはき出して、飛ばします。でも、私たち人間にえいきょうするような毒性は無いので、安心してください。

さなぎも、緑色をしていることが多いですが、うすい黄色の場合もあります。羽化が近くなってくると、羽のオレンジ色がすけてきます。自然の状態では、幼虫のえさのギョボクの葉の裏にいることが多いです。

ヘビのように見えるツマベニチョウの幼虫

かしはらしニュース

企画展「昆虫ってどんな仲間がいるの?
~身近な昆虫で見てみよう~」

昆虫には、バッタやチョウなど、いろいろなグループがあります。企画展では、それぞれのグループにはどんな仲間がいて、どんな特徴があるのかを、パネルや身近な昆虫を中心とした標本を使って紹介します。
開催期間:令和5年1月17日(火)~4月16日(日)
※写真は、企画展で使う予定のシロアリの一種


写真提供:橿原市昆虫館

橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
協力・監修/橿原市昆虫館

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エコチル編集部

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