【エコチル特集】魚のとれる量が減っている!? 豊かな海を守るためにはどうすればいい?|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
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2022.06.06

【エコチル特集】魚のとれる量が減っている!? 豊かな海を守るためにはどうすればいい?

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みんなはマグロやエビ、ホタテなど、魚介類は好きかな? 日本では魚介類がとれる量も、家庭で食べる量も減ってきているんだ。なぜなのか、くわしく見ていこう!

魚の種類にめぐまれた日本。 でも、魚を食べる量は減っている!

南北に長い島国である日本の周りの海には約3,700種の魚がいて、これは世界の海水魚の約25%にあたるんだって。そのおかげで、日本人は昔から魚に親しみ、すし、焼き魚、煮魚、天ぷら、かまぼこなど、魚を使った料理も豊富だよ。

でも、日本での魚介類の消費量は、増加傾向の世界とは対照的に、減少傾向に。家庭での魚介類の人気の低さや、価格の高さ、調理に手間がかかる、骨があって食べにくいといった理由が聞かれたよ。そこで、加工品や切り身といった調理がしやすい形態のものが増えてきているんだ。

ここ数年、日本の周辺では、魚がとれなくなっている!?

また、イカ、サンマ、サケのように、これまでとれていた魚がとれず、とれていなかった魚がとれる状態が数年にわたって続き、短期的な不漁とは異なる状況も生まれているよ。この背景には、地球温暖化や海洋環境の変化、魚のとり過ぎといった理由が考えられているよ。

そして、大きな問題となっているのが、大きさが5mm以下のマイクロプラスチックと、雨や風、台風などで川に流れ、最終的に海にたどり着く、海洋プラスチックの2種類のプラスチックごみ。これらを海洋生物がえさとまちがえて飲みこんだり、つり糸やあみなどにからまってしまったりなど、生態系へ影響をあたえることが心配されているよ。

現在、環境省から漁業者に、あみに入ったごみの持ち帰りをお願いしているけれど、そもそも、ごみをポイ捨てしない、海や山に行ったらごみを持ち帰るなど、私たちのちょっとした行動が大切だよ。おいしい魚介類を食べ続けられるように、海を守っていこうね!

日本の漁業・養殖業の生産量の変化

資料:農林水産省「漁業・養殖業生産統計」

世界の1人当たりの食用魚介類の消費量

日本での魚介類の消費量は減少傾向にある一方、日本以外の世界では増加傾向に。FAO(国連食糧農業機関)によると、1人当たりの食用魚介類の消費量は過去半世紀で約2倍となっているよ!

資料:FAO「FAOSTAT(Food Balance Sheets)」(日本以外)、農林水産省「食料需給表」(日本)

これからもおいしい魚介類を食べたい!

魚のとり過ぎ、海のよごれ、海水温や海流といった海洋環境の変化など、さまざまな原因から日本での漁獲量は減ってきているよ。これからもおいしい魚介類を食べるには、どうすれば良いのかな?

魚がたまごから生まれて、 大きくなるまで

魚を少しずつとるぶんには、生き残った魚が大きくなり、たくさんたまごを生むため、問題はないよ。でも、とりすぎてしまうと、魚もたまごも減ってしまうよ。だから、みんなでいろいろな工夫をして魚を守っていかなくてはいけないんだ!

魚介類を守るための取り組みを紹介!

日本の海では、どのような魚介類がとれるのかな?

日本の周りの海にいる魚介類の種類は約3,700!! 代表的な魚を見ていこう!

日本で一番とれる魚介類は何だろう?

ちなみに、水あげ量(2020年(※))の全国1位は千葉県・銚子、2位が北海道・釧路、3位が静岡県・焼津だよ。
(※)八戸市の調査より

1位 マイワシ
2位 サバ類
3位 ホタテガイ
4位 カツオ
5位 スケトウダラ
出典:農林水産省「海面漁業生産統計調査」より

養殖をしている主な魚介類

人が魚を育てる方法を養殖というよ。日本では、どのような魚介類が養殖されているのかな?

他にも、クロマグロ、トラフグ、ヒラメ、ヒラマサ、クルマエビ、カワハギ、ウニ、ワカメなど、いろいろな魚介類が養殖されているよ。

>>> 水産庁「令和元年度 水産白書」
>>> 農林水産省「ジュニア農林水産白書 2021年版」

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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