【橿原市昆虫館だより】「オオゴマダラ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2021.11.02

【橿原市昆虫館だより】「オオゴマダラ」

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オオゴマダラ

学名:Idea leuconoe
英名:Tree Nymph Butterfly
タテハチョウ科
生息地:南西諸島(喜界島及び沖縄島以南)、台湾、東南アジア

橿原市昆虫館の放蝶温室のオオゴマダラ

新聞紙みたいなチョウ

オオゴマダラの成虫は、はねを広げると大きさは13㎝にもなり、日本のチョウの中では最大級の大きさです。白地に黒いまだら模様のはねが特徴で、その見た目から新聞蝶などとも呼ばれています。また、サナギのときの色が黄金色に美しく輝いていることでも有名です。

卵から成虫になるまでは、1カ月半から2カ月かかります。成虫の寿命はチョウにしては長く、一 般的なアゲハチョウの仲間では平均2週間ほどですが、橿原市昆虫館の放蝶温室では平均1カ月半ほど、長いものでは半年も生きることもあります。

黄金色のサナギ

オオゴマダラの好きなもの

オオゴマダラが幼虫のときに食べる植物には「どく」がふくまれているため、成虫になっても体内に「どく」を持ち続けています。そのため鳥などに食べられる心配がなく、ふわふわゆっくり飛びます。

また、成虫のオスにだけ見られる性質として、飼育下ではウメの花を異常に好むことが知られています。人工物では、整髪料やウェットティッシュにふくまれているパラベンに強く引き寄せられ、お客様の髪の毛などに集まっている様子がときどき見られます。

ただし、橿原市昆虫館ではこれらを使ってわざとオオゴマダラを集めることは禁止していますのでご協力をお願いします。

ウメの花に集まるオスのオオゴマダラ

かしはらしニュース

本企画展では、昆虫を体の形や色、大きさ、生息地域、季節などあらゆる分類方法で、標本や解説パネルを用いて展示しています。図鑑のように種で分けるだけが全てじゃない!多種多様な昆虫たちをあらゆる分け方で紹介します。
開催期間:12月26日まで


写真提供:橿原市昆虫館

橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
協力・監修/橿原市昆虫館

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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