【天王寺動物園だより】「ニホンジカ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
大阪
動物園だより
2021.11.02

【天王寺動物園だより】「ニホンジカ」

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ニホンジカ

学名:Cervus nippon
偶蹄(ウシ)目 シカ科
生息地:日本(7亜種)

刻み食を食べている3頭

4つに分かれた反芻胃で栄養を吸収

二ホンジカといえば、枝分かれの立派な角を思いうかべるのではないでしょうか。毎年、春先から古い角がコロンと抜け落ち、ニョキニョキと袋角が生えてきて、秋の繁殖期をむかえるころには、きれいに研がれた立派な角が完成します。

また、「反芻胃」と呼ばれる4つに分かれた胃を持っており、食べた植物を吐きもどして、何度もかみつぶす「反芻」をくり返えすことによって、背丈ほどの草木や樹皮、他の野生動物が食べないような硬い植物も消化し、栄養を吸収することができます。

里山では、人口が減ったり田畑が手つかずの状態になったりすることで、シカが里にも入りこみやすくなり、農作物が被害を受けることもあります。シカと共存していくためには、シカの侵入を防ぐような安全対策が必要です。

人に慣れるためのトレーニング

3頭のシカたちが元気に過ごすために

天王寺動物園には、1998年生まれのゑつ子と2005年以前に生まれたマッチャとキナコの3頭のメスのシカが暮らしています。その3頭が健康に暮らしてもらうために、食べ物を細かく刻んだり、さまざまな柔らかい葉を用意したりしています。

また、体重測定のためにバースケールの台に乗る練習や、採血を行うために、人に慣れる練習もしています。そんな3頭たちをぜひ観察してみてくださいね。

体重測定練習中

てんのうじニュース

2才になったアムールトラの風くん

アムールトラの「風くん」が9月29日(水)で2才になりました。まだまだやんちゃな子どもですが、来園当初より体重が30㎏以上も増え、今は164・5㎏になり、大きくたくましくなってきました。
来年は「寅年」です。天王寺動物園の主役としての風くんの活躍に期待したいですね。

 


写真提供:天王寺動物園

天王寺動物園
大阪市天王寺区茶臼山町1-108
TEL:06-6771-8401
https://www.tennojizoo.jp/
協力・監修/天王寺動物園

 

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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