【葛西臨海水族園だより】スギの木でも緑色の石でもない「スギノキミドリイシ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
東京
動物園だより
2024.02.05

【葛西臨海水族園だより】スギの木でも緑色の石でもない「スギノキミドリイシ」

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今月のどうぶつ:スギノキミドリイシ

学名: Acropora formosa
イシサンゴ目 ミドリイシ科
生息地 : インド洋や太平洋西部の温帯から熱帯

「サンゴ礁の海」水槽で見られる生き物たち

ヒフキアイゴ キイロハギ

 

スギノキミドリイシって何?

スギノキミドリイシはスギの木でも緑色の石でもなく「動物」です。枝がたくさん集まったような形になる造礁サンゴの仲間で、南の温かい海で見られます。造礁サンゴとは、カルシウムをふくんだかたい骨格を持ち、ポリプと呼ばれる本体に褐虫藻という植物プランクトンをすまわせているサンゴのことをいいます。スギノキミドリイシの多くは茶色ですが、褐虫藻の色によっては緑色や青色にもなります。

木の枝のような形だけど動物

サンゴ礁って何?

サンゴ礁とは、たくさんの造礁サンゴが入り組んでいる地形のことをいいます。サンゴ礁にはかくれる場所がたくさんあったり、造礁サンゴ自体が他の生き物のえさになったりするので、たくさんの生き物が暮らすことができます。また、サンゴ礁は大きな波をやわらげて、海岸を守る役割も果たしています。

しかし、地球温暖化や、私たち人間のために行う海岸の工事などがサンゴを死滅させる原因となり、サンゴ礁はどんどん減ってきています。サンゴについて調べてお友達と話したり、海をよごさないような商品を選んで使ったりすることも、サンゴ礁を守る大きな力になります。

葛西臨海水族園でサンゴの展示を見たときには、そんなことも少しだけ思い出してもらいたいです。

ポリプはイソギンチャクにそっくり

かさいニュース

きて みて さわって 深海生物!

2月は深海の魅力を紹介する「ディープオブワンダー 不思議な深海の生き物たち」を開催します。深海生物の研究者や水族園スタッフによる講演の他、深海の特殊な環境を実験で体験したり、深海生物の採集・飼育方法や貴重な標本などを紹介したりする「深海ラボ」を行います。ぜひ水族園へおこしください!

>>> 詳細は水族園 公式HPへ


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

東京都葛西臨海水族園
東京都江戸川区臨海町6-2-3
TEL.03-3869-5152
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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