【鶴岡市立加茂水族館だより】推しポイントは、緑色の眼「キジハタ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2022.08.22

【鶴岡市立加茂水族館だより】推しポイントは、緑色の眼「キジハタ」

目次 [非表示]

キジハタ

学名:Epinephelus akaara
硬骨魚綱スズキ目 ハタ科マハタ属
生息地:青森県以南


全身をいろどるオレンジのはん点が特徴的。美しい緑色の眼は、見る角度や個体によって青や褐色になることも。

推しポイントは、緑色の「眼」

最大で60㎝ほどになるキジハタは、沿岸域の磯場や砂地混じりの岩場などに生息しています。昼間は物陰でじっとしていることが多く、夜になるとえさを求めて活発に動き回ります。

キジハタという名前は、その眼の色が鳥の「キジ」の羽の緑色と似ていることに由来するといわれています。実際に近くで見ると、エメラルドグリーンともいえるようなとてもきれいな色合いをしています。派手な体色が注目されがちですが、この眼の美しさこそ知る人ぞ知るキジハタの魅力といえるでしょう。

ちなみに、キジハタをふくむハタ類には成長にともなって性転換をするという特徴があり、生まれたときはみんなメスですが、ある程度大きくなるとオスに変化することが知られています。

昼間は岩などに身を寄せて休んでいることが多い

職員自らつり上げることも

当館で展示するキジハタは、職員が自らつって採集することもあります。針にかかると岩の隙間などににげこもうとするため、にげられる前に一気に引き上げなければなりません。

大型になると泳ぐ力も強く一筋縄とはいきませんが、つり上げたときの喜びはひとしおです。温かい水温を好むため夏によくつれ、旬もこの時期です。高級魚としてあつかわれることもあり、地域によってはフグと比較されるほど非常においしい魚です。


館長によるつり採集の様子。時にはこんな大物も!

かもすいニュース

海ごみボトルアート販売中

加茂水族館近くの海岸に漂着するプラスチック片やビーチグラスなどの「海ごみ」を、びんづめにしてガチャとして販売しています。そのままかざったり、アクセサリーや工作の材料にしたり。1回500円で、得た収益は海洋教育等のために利用や寄付されます。


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3