【高知県立のいち動物公園だより】国内最大の350頭!えさの時間は大迫力「エジプトルーセットオオコウモリ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
高知
動物園だより
2022.08.22

【高知県立のいち動物公園だより】国内最大の350頭!えさの時間は大迫力「エジプトルーセットオオコウモリ」

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エジプトルーセットオオコウモリ

学名:Rousettus aegyptiacus
翼手目 オオコウモリ科
生息地:アフリカ、中東

果物を食べるフルーツバットの一種です。コウモリというと夜行性で血を吸うイメージがありますが、主に、リンゴ、バナナ、オレンジなどの果実を食べます。

国内最大の350頭! えさの時間は大迫力

エジプトルーセットオオコウモリは、森林地帯やサバンナにすむ夜行性の動物です。日中は湿気のあるどうくつをねぐらとして、群れでさかさまになって休みます。のいち動物公園では、約350頭と国内最大の飼育展示をほこります。えさの時間になると一斉にトレイに入ったえさをくわえ、あちこちへと飛んで行く姿が見られます。他のコウモリのえさを横取りするコウモリもいて、迫力のある光景です。草などもたまに食べます。

さかさまになって休むコウモリの群れ

 超音波を出すので 暗くてもぶつからない

オオコウモリの仲間は、特徴的な大きな目で食べ物を探します。その中でもルーセットオオコウモリの仲間だけが唯一、超音波を出してはね返って来る音で物の位置が分かる「エコーロケーション」という能力を持っています。この能力で、暗い場所でも物やコウモリ同士ぶつかることなく飛ぶことができます。

いつもはさかさまですが、頭が上、おしりが下の状態のときがあります。それはおしっこ、うんちをするとき。上手に前足のつめで岩にしがみつき、自分の体にかからないようにします。

哺乳類の中で、自力で飛べるのはコウモリだけ。暗やみにすんでいて不気味なイメージがありますが、実はじっくり見ているといろんな動きや様子が発見できるので、ぜひ観察しに来てくださいね。

果実やイモなど、コウモリのえさ

のいちニュース

エジプトルーセットオオコウモリの一斉捕獲

年に一度、エジプトルーセットオオコウモリを一斉捕獲して、病気やケガが無いか、1年間に新しく何頭生まれているかなどを調べています。生まれた年が分かるよう、つばさにマーキングをしているので、マーキングが無いのは新しいコウモリだと分かります。


写真提供:高知県立のいち動物公園

高知県立のいち動物公園
〒781-5233 高知県香南市野市町大谷738
TEL 0887-56-3500
https://noichizoo.or.jp/

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エコチル編集部

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