【日立市かみね動物園だより】ヘビなの?トカゲなの?「ヨーロッパアシナシトカゲ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
茨城
動物園だより
2024.01.22

【日立市かみね動物園だより】ヘビなの?トカゲなの?「ヨーロッパアシナシトカゲ」

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今月のどうぶつ:ヨーロッパアシナシトカゲ

学名: Ophisaurus apodus
有隣目 アシナシトカゲ科
生息地:ヨーロッパ南東部 西アジア

4本の足が退化して無くなっているので、見た目はヘビにそっくり。もぐったり、せまいすき間にかくれたりするのに適した身体です。

アシナシトカゲとは

本種はアシナシトカゲの仲間では一番大きく、最大で130㎝になることもあります。草原・林・岩場などに生息し、昆虫・ミミズ・カエル・ネズミなどの小動物を捕食します。50年以上生きた記録もあり、寿命が長いのも特徴の1つです。別名として、ヨーロッパヘビトカゲ、バルカンヘビガタトカゲと呼ばれることもあります。


アシナシトカゲの顔。よく見ると外耳(耳の穴)がある

ヘビなの?トカゲなの?

名前の通り手足が無く、見た目はヘビにそっくりですが、ヘビではなくトカゲの仲間です。トカゲとヘビは有隣目という同じグループに分類されています。近い仲間ですが、ヘビが突出した進化をとげ世界中に広がっていったことから「トカゲ亜目」と「ヘビ亜目」として別のグループになりました。

①まぶたがない(眼を閉じることができない)。
②外耳(耳の穴)がない。
③下あごの骨が左右離れている。

この3つの特徴全てを持っているのがヘビ、そうでないのがトカゲです。アシナシトカゲは3つとも当てはまらないのでトカゲの仲間です。自切(尻尾を切ることができる。切れたしっぽは再生する)ができることもヘビとの大きなちがいです。アシナシトカゲを観察するときはヘビとのちがいや共通点を探してみるとおもしろい発見があるかもしれません。


アオダイショウの顔。ヘビはまぶたも外耳もない

日立市かみね動物園ニュース

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日にち:1月2日(火)~1月28日(日)


写真提供:日立市かみね動物園

日立市かみね動物園
茨城県日立市宮田町 5丁目2-22
TEL:0294-22-5586
https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/

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