【円山動物園だより】生まれたときはたった1g「オオカンガルー」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2023.11.13

【円山動物園だより】生まれたときはたった1g「オオカンガルー」

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今月のどうぶつ:オオカンガルー(ハイイロカンガルー)

カンガルー目/カンガルー科
【生息地】オーストラリアの草

円山動物園にはオス2頭と メス5頭がいます。

生まれたときはたった1g

オオカンガルーは、大型のカンガルーです。オスは体が大きく体重は約60kg、メスはその半分の約30kgあります。ジャンプ力が強く、一度のジャンプで最大10m前後進み、時速60kmほどで走ることができます。アキレスけんはバネのようになっており、100kmの長い距離を移動することもあります。長く太い尾は「第五の足」といわれ、走るときはしなるような動きで進む方向をコントロールしたり、オス同士で争う場合は尾だけで立ち上がり、後足で相手をけり飛ばしたりします。ただ、前に進むことは得意ですが、後ろに下がることはほぼできません。

赤ちゃんは1gほどの未熟な状態で生まれます。赤ちゃんは母親のお腹にあるふくろ(育児嚢)まで自力でたどり着き、その中で約44週間過ごします。

生息地のオーストラリアでは数が増え過ぎたため、北海道でのエゾシカ問題のように交通事故や農林業被害が起きています。子どもが育児嚢にいる状態ですぐに次の赤ちゃんを妊娠できるため、非常に繁殖力が強いのが原因の1つです。

「第五の足」と呼ばれる太く長い尾

日中は横になってひなたぼっこ

円山動物園にはオス2頭とメス5頭がいます。夜行性のため、日中はほとんど横になって過ごします。青草や乾草の他、木の根や土まで食べています。夏は手からひじまでなめて毛をぬらすことで熱をにがし、暑さ対策をしていました。冬は毛が少し長くなりふわふわとしていて、雪でも元気に走り回っている姿が見られます。

日中は横になってのんびり

後足の小さいつめでかいているところ

まるやまニュース

ライオンが来園したよ!

10月11日(水)に愛媛県立とべ動物園からライオン「クレイ」(オス、1才)が来園したよ。円山動物園でライオンを飼育するのは、2022年2月に「リッキー」(オス、19才)が死亡してから、約1年8カ月ぶり。公開が始まったらぜひ見に来てね。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

ぞうのあかちゃんのお世話をして、おどろいたことを教えて下さい。

答え

仔ゾウが母親(パール)の行動をよく見て、真似をして学んでいることです。枝や乾草を鼻でつかんで口に運んだり、鼻を使って水を飲んだり、丸太に足をかけたり、かたいカボチャをふんで割ろうとしたり、本当に母親の行動をよく観察しています。特に鼻の使い方が日に日に上手になり、体重も1日2㎏ずつ増えてどんどん体も大きくなってきて、飼育員たちも仔ゾウの成長の早さにおどろいています。


協力・監修/札幌市 円山動物園

札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

 

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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