【鶴岡市立加茂水族館だより】世界で一番重いクラゲ「エチゼンクラゲ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2023.09.11

【鶴岡市立加茂水族館だより】世界で一番重いクラゲ「エチゼンクラゲ」

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今月のどうぶつ:エチゼンクラゲ

学名:Nemopilema nomurai
鉢虫網 根口クラゲ目 ビゼンクラゲ科
生息地:中国近海、対馬海流・日本海・太平洋沿岸


上:成体 下:ポリプか稚クラゲ 数mmのエフィラはあっという間に大きさ1mほどの成体に成長する。

世界で一番重いクラゲ

エチゼンクラゲはかさの大きさが最大2 m、重さ150kgにもなる世界最大級のクラゲです。特徴は、白褐色のかさと褐色の口腕、そして白色や褐色の糸のようなひらひらが付いていることです。春ごろに中国沿岸でエフィラ(クラゲの赤ちゃん)として生まれ、海流に乗って大きくなりながら夏ごろに日本近海で見られます。

エチゼンクラゲが見られるのは年によって異なり、多いときには漁業被害をもたらすほどです。エチゼンクラゲという名前は、最初に発見された福井県の旧国名(越前)に由来しています。


直径約3mの円形水槽で展示中

えさの量がとっても大事

当館ではエチゼンクラゲの展示を通年で行っています。えさは1mm以下の小さな動物プランクトンで、当館では2種類の動物プランクトンをあたえています。エチゼンクラゲはえさをあげた分だけ大きくなり、えさが足りないと形が悪くなっていきます。だからといって、ありったけのえさをあげれば良いというものではありません。

えさをあげすぎて水質が悪くなってクラゲが体調をくずさないよう、私たち飼育員はえさを適量であげつつ、水質が悪くならない状態を探りながら、エチゼンクラゲが大きく育つように日々努力しています。


展示裏の水槽で展示デビューを待つエチゼンクラゲ

かもすいニュース

クラゲってどんな味?

加茂水族館内のレストラン「沖海月」では、クラゲラーメン、クラゲソフトなど、クラゲを味わえるメニューを用意しています。水族館でクラゲを観察していやされた後は、ぜひその触感や味を楽しんでみてください。(写真:日本三大海䖳御膳)


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

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エコチル編集部

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