【エコチル特集】新しい豊かな暮らしの10年後 宅配便できるだけ1回で受け取りませんか?|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
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2023.07.10

【エコチル特集】新しい豊かな暮らしの10年後 宅配便できるだけ1回で受け取りませんか?

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ここ数年で宅配便の取りあつかい個数が増え、その数は年間約50億個にのぼります。あわせて再配達の件数も増加。再配達をできるだけ少なくすることは、脱炭素につながる新しい豊かな暮らしの実現のためにとても重要です。今回は、そんな宅配便の実情をご紹介します!

おうち時間が増えたことで宅配便の利用も増加!

みなさんのおうちでは、インターネットを使って買い物をしたり、デリバリーサービスを使ったりすることがありますよね。インターネットで買い物をすると、商品は企業やお店から宅配便などで送られて来ます。2021年度の全国の宅配便の個数は、約49億5323万個にもなり、その数は年々増えています(図1)。

みなさんは宅配便を1回で受け取れず、再配達をしてもらったことはありますか?配達にはトラックなどを動かすためのエネルギーが使われ、たくさんの人の力も必要になります。再配達をしてもらうと、さらにエネルギーや人の力を使うことになるのです!

図1 宅配便の取りあつかい個数

出典:国土交通省自動車局発表資料「令和3年度 宅配便取扱実績について」をもとに作成

再配達をした理由の約4割が「知らなかったから」

おうちにいながら、さまざまな商品を取り寄せられるインターネットショッピングは、とても便利です。しかし、図2にあるように、宅配便のうち約2割が再配達となっていて、再配達をした理由の約4割が「配達が来るのを知らなかった」というもの。

いつ配達されるか分からないおくり物もありますが、自分で注文した商品の配達については、きちんと関心を持つことが大切です。例えば、「配達日時を指定する」「宅配ボックスを利用する」「自宅以外で受け取る」「置き配を活用する」など、私たちにできることはたくさんあります。地球温暖化を防ぐため、みんなの時間を有効に使うため、再配達をできるだけ少なくしていきましょう!

図2 再配達の割合とその理由

再配達となった個数 は全体の約2割

約2割が「配達が来る のを知らなかった」

出典:国土交通省「宅配の再配達の削減に向けた受取方法の多様化の促進等に関する検討会報告書」をもとに作成

おうちの人といっしょにチェック!

 \ 私たちにできること /

自分が注文した商品を配達してもらうとき

1. 時間帯を指定
あらかじめ配達の時間帯を指定して、自分が受け取ることができる時間に荷物を届けてもらう

2. 場所を指定
自宅の宅配ボックスや運送会社の営業所、コンビニエンスストアなどに指定して、できるだけ1回で受け取る

3. 運送会社などの受け取りサービスを利用
パソコンや携帯電話で受け取り場所や時間の変更ができる受け取りサービスを利用する

だれかに宅配便を送るとき

1. 相手に事前に伝える
メールや電話などで荷物を送ったことを相手に伝える

2. 相手の受け取りやすい日時にする
メールや電話などで相手が受け取れる日時を確認し、指定して送る

もっと自由な受け取りで宅配便の再配達を無くそう!

2024年は物流業界で人手が足りなくなる「物流問題」が発生するといわれています。再配達を減らすためには、宅配便を1回の配達で確実に受け取ることが大切です。自宅で確実に受け取る方法や、自宅以外でも受け取れるさまざまな方法を利用しましょう!

自宅で受け取る方法
宅配ボックスが設置されている集合住宅(マンションなど)が増えています。一戸建て住宅用の宅配ボックスもたくさん販売されていて、外出先から配達確認ができるなど、便利に進化しているものもあります。  玄関先や車庫など、指定された場所に荷物を置いてくれる「置き配」も再配達の防止に役立ちます。

外出先で受け取る方法
運送会社の営業所や、コンビニエンスストアで受け取るサービスがあります。また、ショッピングセンター、駅などに設置された宅配ボックスもあります。これらを利用することで、好きな時間に立ち寄って受け取ることができます。

時間帯指定とアプリの活用
宅配便を送るときは、時間帯の指定が効果的。急用などで指定した時間帯に受け取れない場合は、運送会社などが提供しているアプリを利用すると、配達日時を変更することができ、再配達を減らすことができます。

さらに!こんなアクションも!
宅配便を使うときのアクションとして、次のことにも気を付けましょう。小さなことでも、1人1人の取り組みが大きなアクションにつながります!
1 まとめ買いをして配送回数を減らそう!
2 送り先の住所は正確に記入しよう!


監修:環境省 脱炭素ライフスタイル推進室

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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