【エコチル特集】世界にほこる静岡の「わさび」を知ろう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
静岡
特集
2023.06.05

【エコチル特集】世界にほこる静岡の「わさび」を知ろう!

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みんなはわさび田を見たことがある?静岡市はわさび発祥の地で、わさび田は世界農業遺産にも登録されているよ。今回は、静岡を代表するわさびについていっしょに学ぼう。

わさびの始まりは静岡なの?

静岡市はわさび栽培発祥の地。ツンとするからさはどちらかというと大人の好む味で、わさびにくわしい人はあまりいないかもしれないね。わさびはアブラナ科の植物で、日本だけで育てられた固有種。刺身など和食に欠かせない薬味として古くから使われてきたよ。

わさび栽培の始まりは約400年前、有東木の村民が「山葵山」(佛谷山)に自生するわさびを井戸頭と呼ばれるわき水に植えたことだといわれているんだ。江戸時代には駿府城で過ごしていた徳川家康にわさびを献上するとこの上なくほめられ、葉の形が徳川家の御紋と似ていたことから、地域の外へ出ていかないように大切にあつかわれていたよ。その後しばらくして伊豆地域でもわさび栽培が始まり、日本全国へ広まっていったんだ。

世界で評価された静岡のわさび栽培

静岡地区と伊豆地区のわさび栽培は、世界農業遺産に登録されているんだ。世界農業遺産とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり形づくられてきた伝統的な農林水産業と、それに関わって育まれた文化、風景、生物多様性などが一体となった世界的に重要な農林水産業システムのこと。世界では24カ国74地域が国連食糧農業機関(FAO)によって認定されているよ

静岡のわさび栽培が世界的に評価された理由には、「畳石式」という森林からわき出る水を利用して育てる伝統的な栽培方法だということ(下を見てね)や、農薬や肥料などを使わないため、わさび田に豊かな生物多様性が残っていることなどがあるよ。静岡では、わき水が豊富な地形を生かして、長い年月をかけて工夫を凝らしながらより良い栽培方法を確立してきたんだ。静岡県は全国有数のわさびの産地でもあるよ。静岡のわさび栽培は日本をはじめ、世界にほこれることなんだよ。

参照/農林水産省ホームページ「世界農業遺産とは」

わさびはどんな植物?

わさびの姿を紹介するよ。根から葉っぱまでそれぞれに特徴があって、すべて食べることができるんだ。

どうやって育てているの?

階段状に広がる「畳石式」わさび田の特徴を見てみよう。

「畳石式」は、わさびが育ちやすいようにちょうど良い石の組み方をしているんだ。大きい石から順に積み上げ、一番上に砂をしき、わさびを植えるよ。わき水を上段のわさび田からかけ流し、下段のわさび田を通って河川へ流れて行く仕組みだよ。

静岡市のどこでわさびを育てているの?

静岡市では有東木を始め、葵区や清水区で広く育てていて、伊豆地域の次に生産量が多い地域でもあるんだ。山(峰)のわき水が豊富で、十分な水量があることなど、静岡市の地形を活かして育てているよ。

\ 父の日はわさびの日 /

父の日である6月第3日曜日は「わさびの日」! わさびはビタミンCが豊富で、疲労回復の効果もあるんだ。お父さんに感謝の気持ちをこめて、静岡のわさびを食べてもらおう。食べ方は、お刺身やお肉と合わせるなどいろいろあるよ。すり下ろすときは「の」の字がポイント。根っこの上の方が、からみが少なくておすすめだよ。この機会にみんなも食べてみよう。

わさびクイズ

Q 1 わさびのおいしいすり方は?

①細かくする  ②粗くする  ③刻む

Q 2 わさびはどんな場所で育つ?

①暑いところ    ②涼しいところ   ③日が差さないところ

答え:Q1①  Q2②


監修:静岡市環境共生課

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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