【エコチル特集】東京湾の今を知り、生き物がたくさんすむ東京湾をもっときれいにしよう！

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たくさんの生き物が生息する東京湾。どういった生き物が暮らし、本当にきれいになったのかな？東京湾の“今”を見ていこう！

東京都内湾はこんな所！

東京湾は、東京都、千葉県、神奈川県の1都2県に面し、大阪湾、伊勢湾と並ぶ三大湾の1つとして知られているよ。

そんな東京湾は、神奈川県の観音崎と、千葉県の富津岬を結んだ線の内側を“内湾”、その境界の外側から、神奈川県の剱崎と、千葉県の洲崎を結んだ線の内側までを“外湾〟と呼んでいるよ。

東京都に面している東京都内湾は、空港や港、埋立地などが人工的に作られているため、入り組んだ場所がたくさんあるのが特徴の1つ。西側は工場や建物が多く、東側で目立つのが干潟や砂浜。同じ内湾でも、その様子はまったくちがうんだ。

生き物が海をきれいにする

東京都内湾には、河口域や干潟域、河口と干潟をつなぐヨシ原、浅海部、内湾部など、さまざまな環境があり、その環境に応じて、いろいろな生き物が生息しているよ。こういった生き物には、海をきれいにする働きがあるんだ。

私たちの出したよごれ(有機物)は、カイ、カニ、ゴカイなどの生き物のえさとなり、それらを鳥や魚などがとらえ、移動や漁獲されることで、環境が保たれているよ。また、干潟では、二枚貝が海水を取りこんだ際、プランクトンなどの水をにごらせる物質を取り除き、海をきれいにしているよ。

ただ、東京湾は外洋との水の交換が悪く、よごれが留まりやすい閉鎖性水域のため、栄養分が豊富になり過ぎて夏は赤潮が発生したり、海底付近が酸素不足になって生き物が死んでしまったり、青潮が発生したりするんだ。

こういった現象を引き起こさないために、洗剤を必要以上に使わない、食器を洗う前によごれをふき取っておく、細かいごみを流さないなど、私たちにもできることはたくさん！みんなでがんばって、東京湾をきれいにしようね。

東京湾全体図

【参考】
＞＞＞東京都環境局「海域生物調査結果」　
＞＞＞東京都環境局「令和3年度水生生物調査結果報告書」　
＞＞＞環境省「東京湾水環境サイト」　

東京湾で見られる主な生き物

東京湾では、どのような生き物が見られるのかな?

内湾

スズキ
スズキ科・全長約1m

クロダイ
タイ科・全長約50cm

カサゴ
メバル科・全長約30cm

モクズガニ
イワガニ科・甲羅の幅約7cm

外湾

ヒラメ
ヒラメ科・全長約90cm

ブリ
アジ科・全長約1m

サワラ
サバ科・全長約1m

マサバ
サバ科・全長約50cm

5月速報値
令和4年度｜東京湾内湾の水生生物生息状況

東京都環境局による調査の結果、以下のような水生生物が確認されたよ。

鳥類調査 　：カワウ、ユリカモメ、アオサギなど
成魚調査 　：ハタタテヌメリ、テンジクダイ、マコガレイなど
稚魚調査 　：マハゼ、ビリンゴ、ニクハゼなど
付着動物調査：カタユウレイボヤ、イワフジツボなど
底生生物調査：アサリ、ヤマトシジミ、サクラガイなど

※成魚調査は小型底引網を使用した底生魚類を対象とした調査です。

東京湾の水生生物を見に行ってみよう!

東京都環境局による水生生物調査も行われている場所を紹介するよ。
みんなも、おうちの人などといっしょに遊びに行ってみてね!

お台場海浜公園

住所：東京都港区台場一丁目
入園料：無料
開園日：常時開園
問い合わせ先：03-5531-0852（お台場海浜公園管理事務所）

お台場はペリー来航時に砲台を置いた場所で、今でも2つの台場が残っているよ。一時期は貯木場として使用されていたけれど、その後、海浜公園として整備。現在、近くには複合商業施設やテレビ局の本社があり、東京の観光スポットとしてにぎわっているんだ。人工砂浜も整備され、だれでも海のすぐ近くまで近付くことができるよ。