【天王寺動物園だより】かわいい声で鳴く大型の猛禽類「ニホンイヌワシ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
大阪
動物園だより
2023.04.10

【天王寺動物園だより】かわいい声で鳴く大型の猛禽類「ニホンイヌワシ」

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今月の動物:ニホンイヌワシ
学名:Aquila chrysaetos japonica
英名:Japanese Golden eagle
生息地: 北海道、本州、四国、九州の島しょ部を除く山岳地域
タカ目 タカ科

赤いバンドが目印のオスの朱鷺

かわいい声で鳴く大型の猛禽類

ニホンイヌワシは日本全国に広く分布する大型の猛禽類です。その生息数は、森林や草地の手入れ不足によって、えさとなる動物の生育環境が悪くなり、減ってきています。

天王寺動物園には、オスの朱鷺とメスの姫神の2羽がいます。足に赤いバンドを巻いているのがオスの朱鷺、黄色いバンドを巻いているのがメスの姫神で、簡単な見分け方は、大きい方がメスの姫神、小さい方がオスの朱鷺です。

ニホンイヌワシは、とても警戒心が強く、普段は展示場の奥の高い場所にいますが、見張りのために、中央あたりにある松の木に止まることもあります。「ピヨピヨ」と立派な体からは想像できないかわいい声で鳴きますが、いつも飼育担当者を警戒しています。

巣を守るオスの朱鷺とメスの姫神

待望のひなが誕生
子育ては2羽で協力

冬の繁殖期が近づくと、オスの朱鷺が枝などを運ぶ姿が見られます。2021年4月には、2羽の間に待望のひなの松姫が誕生しました。

子育ては、オスの朱鷺がえさを運び、メスの姫神がえさを小さくしてひなにあたえています。しかし、オスの朱鷺はもっとひなへの関わりを増やしたかったのか、大きなえさをメスの姫神に渡したすきをねらって、ひなに近づいていくような行動も見られるようになりました。

そのひなも、2022年11月2日(水)に熊本市動植物園に嫁入りしました。

巣の材料を運ぶオスの朱鷺

 

てんのうじニュース

ホンドタヌキ

天王寺動物園では、「ぽん」「くりとん」「ととん」「さん」「りん」の5頭のホンドタヌキを飼育・展示しています。 体長は40~50㎝ぐらいで、本州、九州などに広く分布し、雑食性で小動物から果物まで何でも食べます。夕暮れ時から、えさを求めて動き出す夜行性の動物です。

 


写真提供:天王寺動物園

天王寺動物園
大阪市天王寺区茶臼山町1-108
TEL:06-6771-8401
https://www.tennojizoo.jp/
協力・監修/天王寺動物園

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エコチル編集部

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