【竹島水族館だより】滅多に見ることできない?!「ドフラインイソギンチャク」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
愛知
動物園だより
2023.02.13

【竹島水族館だより】滅多に見ることできない?!「ドフラインイソギンチャク」

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ドフラインイソギンチャク

学名:Exocoelactis actinostoloides
イソギンチャク目 エクソコエラクティス科
生息地:水深100ⅿ~200ⅿのニューカレドニア、 フィリピン、パラオ、東京湾、相模湾、熊野灘

特徴:触手の先端が丸くなっています

滅多に見ることができない!?

ドフラインイソギンチャクは深海性のイソギンチャクで、新種として1908年に報告されてから約110年もの間、再発見されなかった貴重なイソギンチャクです。長い間見つからなかった理由としては、よく似た別のイソギンチャクと混同されていた上に、タイプ標本と呼ばれる新種として記録した際に、使用された標本の調査が行われなかったことがあるそうです。

比較的大型のイソギンチャクで、触手を広げるとおよそ20㎝の大きさになり、オレンジ色をしているので水槽内ではよく目立ちます。触手は100本以上あり、太く、先が丸くなっています。

生態についてはまだまだ分かっていないことが多いです

実は活発な生き物

幻のイソギンチャクとしてメディアをさわがせましたが、実は昔から竹島水族館には比較的よく運ばれてくるイソギンチャクで、よく分からない深海性のイソギンチャクとして長らく展示されていました。実はこのような水族館が他にもあったらしく、その存在自体は今までみなさんも目にしていたかもしれません。竹島水族館でも専門家による確認でドフラインイソギンチャクと認定されましたが、他にも種類が分からないイソギンチャクが数種類いるため、これからの研究が期待されます。

イソギンチャクはあまり動かないと誤解されがちですが少しずつ動くことができるので、水槽の中のよく見える位置から移動して見えづらくなってしまうことがよくあります。見えないところに移動されると、くっついている岩ごと向きを変えたりするのですが、また移動してしまったりとなかなかの飼育員泣かせです。

白っぽい色や赤みがかった色をしています

竹島水族館ニュース

特別企画展「あなたはどのタイプ?展」

十人十色という言葉がありますが、おだやかな性格のタイプ、せわしない行動タイプなど魚達にも性格や行動に個性がありさまざまです。みなさんの性格や行動はどんな生き物にあてはまりますか?変わった習性や生態をもつ生き物をご紹介してみなさんご自身との接点を探します。ぜひご家族や友人などと合っているかどうか比べてみてください。

期間:3月4日(土)~4月10日(月)


写真提供:竹島水族館

竹島水族館
〒443-0031 愛知県蒲郡市竹島町1-6
TEL 0533-68-2059
https://www.city.gamagori.lg.jp/site/takesui

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