【橿原市昆虫館だより】体の色が、見る角度によって変わります「キンイロヒラズカナブン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2023.02.13

【橿原市昆虫館だより】体の色が、見る角度によって変わります「キンイロヒラズカナブン」

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キンイロヒラズカナブン

学名:Cyprolais aurata
コガネムシ科 ハナムグリ亜科
生息地:アフリカ(カメルーン、コンゴなど)

金緑色に光るはね

体の色が、見る角度によって変わります

キンイロヒラズカナブンをふくむハナムグリ亜科は、日本をふくむ世界中で多数の種が知られていますが、特にアフリカは、たくさんの種が分布しています。

キンイロヒラズカナブンの大きさは、日本のカナブンと同じくらいか、少し大きいくらいです。特徴は、美しいグリーンのメタリックボディです。見る角度によって、色味が変わります。

さらに、後ろばねにも、金属光沢があります。こちらも見る角度によっては、金緑色に光っているように見えます。オスには、小さいですがカブトムシのように角があります。

メスには角がありません

自分で部屋を作るさなぎ

幼虫は、カブトムシと同じように、腐葉土(昆虫マット)を食べて育ちます。移動のときは、足ではなく、背中の筋肉を使って進みます。土にもぐるときは、とても速いです。

幼虫からさなぎになるとき、土をおし固めて、「土繭」と呼ばれる部屋を自分の周りに作ります。さなぎの期間はそこで過ごし、羽化した後も、しばらくはそこで休眠します。その後、自力で穴を開けて外に出ます。

成虫はたくさんの卵を産むので、昆虫館では、普段はオスとメスを分けて飼育しています。早ければ4カ月ほどで卵から成虫になるため、1年間で3回のサイクルがあります。

土繭の中で過ごすさなぎ

かしはらしニュース

第3の眼!?

昆虫館で飼育しているツダナナフシに、ふしぎな顔をした個体が現れました!これまで何百ぴきも飼育してきましたが、こんなことは初めてです。遺伝子の突然変異による影響と思われます。いつまで生きてくれるか分かりませんが、当面の間、昆虫館で展示する予定です。


写真提供:橿原市昆虫館

橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
協力・監修/橿原市昆虫館

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エコチル編集部

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