【橿原市昆虫館だより】特徴は、名前の由来にもなっている大あご「ギラファノコギリクワガタ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2022.12.12

【橿原市昆虫館だより】特徴は、名前の由来にもなっている大あご「ギラファノコギリクワガタ」

目次 [非表示]

ギラファノコギリクワガタ

学名:Prosopocoilus giraffa
クワガタムシ科
生息地:アジア(インド~マレー半島、スマトラ島、 ジャワ島など)

ギラファノコギリクワガタの幼虫

特徴は、名前の由来にもなっている大あご

ギラファノコギリクワガタは、熱帯雨林に生息している、世界最長のクワガタムシです。大きい個体だと、120㎜ほどにもなります。体は黒く、平たいです。大あごがとても長いことから、英語で「キリン」を意味するギラファ(giraffa)という名前が付いています。

大あごは、細長くて波打つように曲がっていて、全体に、のこぎり状のギザギザとした歯が付いています。この特徴から、キバナガノコギリクワガタと呼ばれることもあります。

よく観察すると、大あごにある歯は、左右非対称になっているのが分かります。ただ小型の個体の場合は、写真のように大あごは直線状で、ギザギザの歯も目立ちません。

左:大型、右:小型

気性があらいから飼育には注意が必要!

ギラファノコギリクワガタは、気性があらいため、昆虫館で展示する際は、他のカブトムシやカナブンを傷つけないように、別の容器に分けて展示しています。また、オスとメスもおたがいに傷つけ合うのを防ぐため、ふだんは別々で飼育をしています。

でも繁殖の際は、細心の注意をはらいながら、1週間ほど同居をさせています。大きな成虫に育てるためには、幼虫のときに高い栄養があるえさをあたえる必要があります。そのため、菌糸ビンというえさを使って、幼虫を飼育しています。

かしはらしニュース

今年もアサギマダラがやって来ました

アサギマダラは旅をするチョウで、橿原市には初夏に北上する個体が、秋に南下する個体がやって来ます。昆虫館では、すぐそばでフジバカマを植栽して、アサギマダラを呼んでいます。今年は例年よりややおそく、主に10月中下旬に飛来しました。この個体もまだ旅の途中。この後、九州や沖縄、台湾までも飛んで行っているかも⁉︎


写真提供:橿原市昆虫館

橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
協力・監修/橿原市昆虫館

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エコチル編集部

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