【福岡市動物園だより】ひづめがのびると足を痛めてしまう「アミメキリン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福岡
動物園だより
2022.08.22

【福岡市動物園だより】ひづめがのびると足を痛めてしまう「アミメキリン」

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アミメキリン

学名:Giraffa camelopardalis reticulata
偶蹄目 キリン科
生息地:ケニヤ、タンザニア、エチオピアなど

ひづめがのびすぎると先がそったり曲がったりするため、やすりでけずっています。

ひづめがのびると足を痛めてしまう

キリンはアフリカに生息する世界で一番背の高い動物です。大きい個体では身長5mをこえ、高い位置の木の葉を食べたり、天敵をいち早く見つけたりすることができます。しかし、良いことばかりではありません。

動物園のキリンは、運動不足などいろいろな原因でひづめがのび過ぎてしまうことがあります。ひづめがのび過ぎると、立ち方や歩き方が不安定になり、大きな体を支える足の関節に負担がかかり、痛めてしまいます。体の小さな動物だと、つかまえたり、ますいをかけてねむらせたりしてつめ切りをすることもできますが、キリンのような大型動物ではそう簡単にはいきません。

アミメキリンの仲良し親子

動物に協力してもらい健康管理をしているよ

福岡市動物園では、3頭のアミメキリンを飼育しており、動物に協力してもらい健康管理を行う「ハズバンダリートレーニング」をしています。これは、人にさわられたり注射されたりといった動物がいやがる治療を、好物のえさをあたえながら少しずつ慣らしていくトレーニングです。

現在、お母さんのリンダは体を少しさわること、お父さんのジュラは採血と削蹄(ひづめをけずること)のための足上げ、息子のニコは採血や削蹄などができます。今後の目標はジュラの削蹄とリンダの採血です。3頭の健康のために、これからも地道にトレーニングを行います。

のび過ぎたジュラのひづめ

ふくおかニュース

2年ぶりの「夜の動植物園」!

8月6日(土)から9月10日(土)までの毎週土曜日に、「夜の動植物園」を行っています。夜行性動物のいきいきとした姿や、夜にしかさかない花が見られます。今年1月にオープンしたペンギンエリアは夜限定でライトアップします。ぜひお楽しみください。


写真提供:福岡市動物園

福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

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