【須磨海浜水族園だより】アジを丸ごとゴクリ「ウツボ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
兵庫
動物園だより
2022.08.22

【須磨海浜水族園だより】アジを丸ごとゴクリ「ウツボ」

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ウツボ

学名:Gymnothorax kidako
ウナギ目 ウツボ科
生息地:琉球列島を除く南日本、台湾、フィリピン

実は臆病なウツボ。岩穴や隙間にひそんで暮らし、むやみに近づかなければめったにおそってきません。

須磨海浜水族園のウツボはグルメ?

ウツボののどのおくには、第2のあごといわれる咽頭顎という器官があり、これを口元までのばし、つかまえた獲物をのどのおくまで引きずりこむことができます。大きくて丸ごと飲みこめない場合は、かみついたままグルグルと体を回転させ、飲みこめる大きさにちぎって食べます。

須磨海浜水族園では、丸飲みできる大きさのえさを棒の先に付けてあたえています。えさの時間には、アジを丸ごとゴクリと飲みこむ様子を見ることができます。

また、ウツボ水槽には10種13尾いますが、口の大きさも好みもさまざまで、アジ、イカ、サケをそれぞれの個体に合わせてあたえています。日によっては食べないこともあり、えさやりは他の水槽より時間がかかるため、根気が必要です。


アジは丸ごとパクリ!

エビはウツボのお掃除屋さん!

ウツボ水槽ではアカシマシラヒゲエビがいっしょに暮らしています。大きく開いたウツボの口の中にエビが入っていることがありますが、食べられているわけではなく、口の中にある食べかすを取っています。

ウツボが近づいてきたエビに食べかすを取ってもらおうと、口を大きく開けてむかえる様子がよく見られます。体表に付いている寄生虫なども食べてくれるため、ウツボにとってはお掃除屋さんのような存在です。


アカシマシラヒゲエビと仲良し♪

スマスイニュース

ニホンイシガメ展示スペース誕生!

3階の「水辺のふれあい遊園」内リクガメ舎の裏側に、ニホンイシガメの展示スペースが新しく登場しました。飼育員手作りのスペースで、日中は日かげで休んでいることが多いですが、水につかって顔をのぞかせている姿はとても愛らしいです。貴重な日本固有種のニホンイシガメに、ぜひ会いに来てくださいね。


写真提供:須磨海浜水族園

神戸市立須磨海浜水族園
〒654-0049 兵庫県神戸市須磨区若宮町1-3-5
TEL 078-731-7301
https://kobe-sumasui.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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