【福岡市動物園だより】絶滅のおそれのある「オランウータン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福岡
動物園だより
2022.06.13

【福岡市動物園だより】絶滅のおそれのある「オランウータン」

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オランウータン

学名:Pongo pygmaeus
霊長目 ヒト科
生息地:マレー諸島

えさを食べるのもねるのも木の上

性的に成熟したオスは顔の両側に、「フランジ」と呼ばれるでっぱりができます。

木の上で暮らす

オランウータンが地面に降りて来るのはまれで、えさを食べるのもねるのもすべて木の上で行います。生息する熱帯雨林のジャングルでは、枝やつるを伝って移動します。また、チンパンジーやゴリラは群れで行動しますが、オランウータンは、母子を除き単独で生活します。そのため、感染症などの病気になるリスクが少なく、死亡率が大型類人猿の中で一番低いとされています。

えさは果実が大半ですが、木の葉や木の皮、ときには小型のほ乳類をつかまえて食べることもあります。動物園では果実や野菜を中心にあたえていて、冬には寒さ対策のため、はちみつ入りのショウガ湯をあたえています。

長いうで

絶滅のおそれ

現在地球上には、3種類のオランウータンがいますが、いずれも森林伐採や農地開拓による生息地の減少により生息数が減っていて、絶滅危惧種に指定されています。個体数が減少した原因には、私たち日本人も大きく関わっています。高度経済成長期の木材利用のため、多くの木が切られて、日本に輸入されました。さらに、現在は洗剤やお菓子などに使用されているパーム油をつくるためにたくさんの木が切られ、オランウータンが暮らす森が減少しています。

福岡市動物園では、3頭のオランウータンを飼育しているので、ぜひじっくりと観察してみてください。

「森の住人」とも呼ばれる

ふくおかニュース

動物画コンクール作品募集

小学生と幼児を対象に、動物画コンクールを実施します。福岡市動物園の動物や風景をえがいてみてください。募集は7月1日(金)から8月31日(水)までです。今回で47回目となるコンクールに、ぜひご応募ください。

※くわしくはホームページをご確認ください。


写真提供:福岡市動物園

福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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