【円山動物園だより】「シマフクロウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2021.11.04

【円山動物園だより】「シマフクロウ」

目次 [非表示]

円山動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。

シマフクロウ

フクロウ目/フクロウ科
【生息地】 北海道、ロシア、中国

円山動物園にはオス1羽とメス1羽、不明1羽がいます。

>>> 動画はこちらから

自然破壊による絶滅の危機

北海道の広大な森で暮らすシマフクロウは、つばさを広げると約180cmもある世界最大級のフクロウです。アイヌ語で「コタンコロカムイ(村の守り神)」と呼ばれ、昔から敬われてきました。

国の天然記念物にも指定されているシマフクロウは、絶滅が心配されています。体が大きいため、巣を作るには樹齢数百年もの大きな木が必要です。しかし、開発により大きな木が減り、森が分断され、大きな魚が豊富にとれる豊かな川もなくなってきています。さらに、車などにぶつかる事故や、人が森に入ったために親がにげて、ひなが育たないなどの原因が重なり、野生では約165羽まで数が減ってしまいました。

円山動物園で初めてひなが誕生!

国は木に大きな巣箱を付け、池を作って魚を放すなどの保護活動を行っています。その結果、生まれるひなの数が年々増えてきました。円山動物園でも、2014年から繁殖活動に取り組み、繁殖のためには、えさの質を上げることが重要と考え、2018年から生きた魚をあたえ始めました。さらに今年は、特に体力が必要な繁殖期には、たっぷりと食べられるように用意しました。そのかいもあって、今年初めて繁殖に成功し、4月に1羽のひなが誕生しました。アイヌ語で「温かい」という意味の「ポッケ」と名付けられ、生後約6カ月となる現在では親とほぼ同じ大きさまで成長しています。

一度繁殖に成功しても、続けて繁殖することは難しいといわれています。将来的には野生にかえすことを目標に、今後も研究を続けながら繁殖に取り組みます。

まるやまニュース

冬の子どもの1日飼育係の開催!

動物の飼育体験を通して、動物の魅力や動物園の役割を学ぼう!

【日  程】 2022年1月8日(土)、9日(日)、10日 (月・祝)
【対  象】 札幌市内または市内近郊の小学校に通う小学4~6年生
【定  員】 各日10名
【料  金】 無料
【募集締切】 12月10日(金)必着
※応募者多数の場合は、お子様に書いていただいた応募理由を基に選考をさせていただきます。参加決定者の方にのみ結果をお知らせいたします。

教えて! 飼育員さん

質問

動物を楽しませるために、何か工夫をしているの?

答え

動物園の動物は野生動物とはちがい、えさをとったり探したりする必要がなく、退屈で変化がない毎日になりがちです。動物園では、他の動物のにおいが付いた物やおもちゃをあげたり、えさの回数やあげ方を変えたりして、環境に変化をあたえています。例えば、ハイエナのえさを土の中にかくすことで、獲物をほり出して食べるハイエナ本来の姿を引き出し、健康で幸せな暮らしができるようにするなど、日々工夫をしています。


札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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