【円山動物園だより】真っ白の冬毛「エゾユキウサギ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2023.01.20

【円山動物園だより】真っ白の冬毛「エゾユキウサギ」

目次 [非表示]

今月は…『エゾユキウサギ』

ウサギ目/ウサギ科
【生息地】北海道の平野部から亜高山帯にかけて

円山動物園にはオス23頭とメス14頭がいます。

真っ白の冬毛

エゾユキウサギは北海道全域に生息しています。体長は50~60 cm、体重は約3kgで日本にいる4種類の野生のウサギの中で最も大きいです。体の大きさに対して耳が小さいのは、寒い地域で耳から体温がうばわれないようにするためです。足がとても長いのも特徴です。にげ足が速く、高さ1.5m近くとぶことができます。また足は顔の大きさほどもあり、うらには毛が生え「かんじき」のような役割をして、ふかふかの雪でも、うもれることはありません。

長~い足も特徴!

夏と冬では毛の色が変わります。夏は茶色い毛で、9月から11月にかけて白い毛に生え変わります。私たちの身近に暮らしていますが、姿を見たことがある人は少ないかもしれません。夏は夜行性ですが、冬はえさが少ないので昼も夜も動きます。冬に見られる真っ白な毛の色は、雪と同じ色で天敵のフクロウやキツネから身をかくします。

また、夏と冬ではふんの大きさも変わります。やわらかい草が豊富な夏は小さいコロコロのふんで、冬はかたいささの葉や木の皮や枝などを食べ、ふんは二回りほど大きくなります。

生え変わりの時期はまだら模様

円山動物園には37頭のエゾユキウサギがいます。オスとメスの見た目のちがいはほとんどありません。臆病な性格で、カイウサギのように人に慣れることはありません。座って休んでいるときも、耳をピンと立てていれば周りを警戒しています。逆に耳をたおしているときは、リラックスをしている状態です。半目でうとうとしていることもあります。そっと観察してみてくださいね。

夏毛の親子

まるやまニュース

「円山動物園スノーフェスティバル」を開催!

札幌市の冬をいろどる「雪」や「氷」の大切さや、寒い地域に生息する動物たちの魅力を伝える「円山動物園スノーフェスティバル」を開催するよ。動物専門員によるスペシャルトークの他、氷のすべり台や雪の迷路など、雪・氷を使った遊びも盛りだくさん!冬にこそ魅力を増す動物たちにぜひ会いに来てね。くわしくはHPをチェック!

開催期間:2/4(土)~11(土・祝) ※2/8(水)は休園日

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

どうしてキリンは首が長いの?

答え

一般的に、キリンの首は高い所にある木の葉を食べるために長くなったといわれています。キリンは他の動物に比べてとても背が高いので、他の動物たちと葉を取り合うことなく、独りじめできます。また、高い所から周囲を見わたすことで、外敵をいち早く見つけることができます。キリンの首はとても長くしなやかで、やわらかい動きをしていますが、私たちヒトと同じく7つの骨で形作られています。

 


札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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