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今月のどうぶつ:ヒガシ二ホンアマガエル
無尾目/アマガエル科
【生息地】近畿以東
円山動物園にはオス2頭、メス1頭、不明2頭がいます。
身近にすんでいるカエル
みなさんはカエルの鳴き声を聞いたことはありますか。それは私たちの身近な所にすんでいるヒガシ二ホンアマガエルの声かもしれません。ヒガシ二ホンアマガエルは、森の中の水辺や田んぼなどに生息しています。実は鳴くのは繁殖期のオスだけ。メスに自分の居場所を伝えるために鳴くのです。また繁殖期のオスには、メスにだき付きやすいように親指がぽっこりとふくらむ「だきだこ」ができます。
ヒガシ二ホンアマガエルは5~8月ごろが繁殖期で、産卵後2~3日でふ化して、オタマジャクシになります。12月~4月ごろは、木のむろの中や落ち葉の下などで冬眠します。カエルになったばかりのころは体長1.5㎝程で、2~3年で最大約5㎝まで成長します。体は、緑の葉などが多い所では緑色に、木や土などが多い所では茶色に、周囲の環境に合わせて変化します。

円山動物園で繁殖した個体
円山動物園で繁殖に成功!
ヒガシニホンアマガエルは身近な生き物ですが、意外にも日本の動物園・水族館では繁殖例がなく、円山動物園が2024年に初めて繁殖に成功しました。繁殖のためには野生に近い環境で飼育することが重要で、外気を取りこみ、光、水、温度を季節毎に調整して野生の環境を再現します。気候変動や生息地・えさの競合、捕食などの影響によって、ヒガシ二ホンアマガエルは今後もしかしたら数が少なくなるかもしれません。数が多くいるうちに繁殖や飼育の技術を確立しておくことは、動物園の使命でもあります。
冬の動物園では冬眠の様子が見られます。ぜひ近くで観察してみてくださいね。

円山動物園で産まれた卵

産卵後2~3日でオタマジャクシに
まるやまニュース

「食べる・たいせつフェスティバル」で チリモン観察会を開催!
円山動物園は「食べることのたいせつさ」を楽しく学べるコープさっぽろの食育イベント「食べる・たいせつフェスティバル2025」で「チリモン観察会」を行うよ。タツノオトシゴなどのレアなチリモンを探して、楽しみながら海の生き物の豊富さを学ぼう!
日時:11/22(土)
場所:大和ハウス プレミストドーム
教えて! 飼育員さん
飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!
質問
休園日でも飼育員さんは働いているの? 休園日はいつもとちがうお仕事しているの?
答え
動物園の職員は休園日も開園日と同様に、動物の世話、展示場の清掃、健康管理といった業務を行っています。また、来園者がいない休園日には、普段は実施が難しい展示場の大規模な清掃や修理など、さまざまな作業を進めています。

協力・監修/札幌市 円山動物園
札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/
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