【福岡市動物園だより】密猟や生息環境の破壊によって、その数が減少「アムールトラ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福岡
動物園だより
2022.01.20

【福岡市動物園だより】密猟や生息環境の破壊によって、その数が減少「アムールトラ」

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今月のどうぶつ:アムールトラ

学名:Panthera tigris altaica
食肉目ネコ科
生息地:ロシアのアムール川周辺

ネコ科最大の動物
トラの水浴び

ネコ科ではめずらしく水浴びをします。体温調節や体のにおいを消すためといわれています。

減少するトラ

2022年はトラ年です。トラはネコ科最大の動物で、森林で身を低くして獲物にしのび寄るため足は短く、つめは出し入れ自在です。また、体の黒いしま模様は、草むらなどの周囲にとけこみ、獲物に気付かれずに近づいたり待ちぶせたりする役割があるとされています。しま模様は各個体でちがい、目の上の模様で個体を識別することもあります。

動物園でとても人気が高いトラですが、密猟や生息環境の破壊によって、その数が少なくなっています。20世紀初めに10万頭が生息していたとされる野生のトラは、現在では3,000頭前後と推定されています。なかでもトラの中で一番大きいアムールトラは、野生では約500頭しかいません。

黒いしま模様

 

トラの習性

トラは群れではなく単独で行動します。オスとメスはともに縄張りを持ちますが、その範囲にちがいがあります。メスはえさとなる動物がより多い、比較的せまい場所を縄張りとしているのに対し、オスはより多くのメスに近づけるよう縄張りを広く取っていると考えられています。

福岡市動物園では、アムールトラのオス「カイ」を飼育しています。現在15才の高齢ですが、1日に8~9㎏の馬肉、ブロイラーを食べて元気に過ごしています。性格はおとなしいですが、たまに低音で長くひびく声で鳴くことがあり、とても迫力があります。

群れずに行動する

ふくおかニュース

マレーバクが30才に!

「悪い夢を食べてくれる」といわれるマレーバク。福岡市動物園で飼育しているメスの「ユメコ」が、去年12月19日(日)に30才になりました! 国内で飼育されているマレーバクの最高齢は、当園のオス「ジュリ」で、現在33歳。ユメコはジュリに次ぐ高齢で、メスの中では国内最高齢です。


写真提供:福岡市動物園

福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

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