【須磨海浜水族園だより】大きくてもネズミの仲間「カピバラ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
兵庫
動物園だより
2022.01.20

【須磨海浜水族園だより】大きくてもネズミの仲間「カピバラ」

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今月のどうぶつ:カピバラ

学名:Hydrochoerus hydrochaeris
げっ歯目 テンジクネズミ科
生息地:南アメリカ大陸東部、アマゾン川、オリノコ川、ラプラタ川の流域

耳と目と鼻が一直線に並んでいて、水中に身をかくしたまま、耳と目と鼻を出して周りの観察と呼吸ができます。

大きくてもネズミの仲間

カピバラは、げっ歯類の中では最大級の種類で、体長は1・1~1・2m、体重は35~65㎏になり、池や湖、河川近くの湿地帯に生息しています。

げっ歯類の歯は生え変わることがなく一生のび続けますが、せんい質の多い草をかみつぶしたり、樹皮をはいだりすることでけずられ、のび過ぎないようになっています。野生のカピバラは水辺の草や果実、樹皮などを食べますが、須磨海浜水族園では、ハコベやイネ科の草を中心にサツマイモなどの野菜、栄養のバランスを考えてペレットなどもあたえています。

また、オスの目と鼻の間に「モリージョ」と呼ばれる盛り上がった部分があります。ここから出る白くねばり気のある分泌物を木などにこすりつけ、テリトリーを示してメスにアピールします。


げっ歯類特有の長い切歯(前歯)

水につかるだけでなく泳ぐ!

カピバラというと、温泉につかってぬくぬくしている姿を思いうかべる人も多いかもしれません。しかし足の指の間には水かきがあり、実は泳ぎや潜水が得意! 野生のカピバラは、天敵のジャガーなどにおそわれると水中へにげこみます。

水中から周囲の様子を確認しやすいように耳と目と鼻が一直線に並んでいるのは、カバにも見られる特徴で、同じような環境で暮らす動物は、敵から身を守るため、別種でも似たような体のつくりになることがあります。


水かきがついた足を犬かきのように動かして泳ぐ

スマスイニュース

寅年にちなんだ展示を開催中!

2022年の干支にちなみ、名前に「トラ」が付く生き物たちの展示を、本館2階企画展ブースにて、1月30日(日)まで開催中です。

トラザメ、タイガープレコなど4種・10点を展示。他にも、須磨海浜水族園にいる生き物の中から、「トラ」が付く名前を持つ生き物も紹介します。ぜひご覧ください!


写真提供:須磨海浜水族園

神戸市立須磨海浜水族園
〒654-0049 兵庫県神戸市須磨区若宮町1-3-5
TEL 078-731-7301
https://kobe-sumasui.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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