北海道
特集
2021.11.02

全国|電子版11月号【エコチル特集】生き物を調査し、地球温暖化の影響を調べよう

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朝晩が冷えるようになり、冬の足音が近づいて来ました。今年度も、「気候変動いきもの大調査・秋冬編」が開催されます。ここでは、昨年度の調査結果を紹介し、今年度のイベントの参加方法をお知らせします。みなさんもアプリをダウンロードし、身の回りの生き物から地球温暖化の影響を調べてみませんか?

全国の観察記録をもとに地球温暖化の影響を調査

地球温暖化によって、年々、冬の気温が上がってきています。その影響で、これまで暖かい地域にしか生息していなかった生き物が分布を拡大させたり、寒い環境に生息していた種の分布域が変化したりしている可能性があります。

そこで環境省は、昨年度に「気候変動いきもの大調査」を実施し、全国の参加者のみなさんから届いた観察記録をもとに、地球温暖化の影響を調べてみました。下の図で、鳥類と昆虫の変化をまとめています。

全国の観察記録をもとに地球温暖化の影響を調査

まずは鳥類を見てみましょう。日本で見ることができるハクチョウ類やカモ類の多くは夏にはユーラシア大陸で繁殖し、冬になると比較的暖かい日本へと越冬しにやって来ます。

これまでは北海道であまり越冬していなかったコハクチョウやオナガガモ、ハシビロガモといった種も今回の調査で観察されました。北海道でこういった種の越冬が増えたのは、地球温暖化によって川や湖などの生息場所がこおりにくくなったからかもしれません。

地球温暖化で昆虫の分布が拡大

次に昆虫を見てみましょう。ウラギンシジミは1950年代には九州から関東地方まで見られていましたが、分布が北上していて今回の調査では岩手県で発見されました。キマダラカメムシは元々東南アジアに生息していたカメムシの仲間でしたが、1990年代に九州で分布を広げ、2000年代には本州、四国で見られるようになりました。今回の調査では東北の山形県でも発見されました。

このように、さまざまな生き物たちの変化を知ることで、地球温暖化の影響を調べることができます。今年の冬も調査がスタートします。ぜひみなさんも参加して、観察記録を投稿してみてくださいね。

気候変動いきもの大調査”とは?

地球温暖化の影響で、見られる場所や時期が変わったいきものを見つけて、スマホで写真を撮って投稿する、いきもの調査。いきものの生態や、いきものをとりまく環境から、地球温暖化の影響を学ぶことができます。11月1日(月)から秋冬編がスタートしました。みなさんも、温暖化防止アクションを考え、行動してみてください!

気候変動いきもの大調査|2020年度|冬編の調査結果

鳥類、昆虫で変化が見られました。いずれも地球温暖化の影響によるものと考えられています。

エリア:全国
調査対象:コハクチョウ

大陸で繁殖しているコハクチョウは元々、越冬期に本州以南で生息していましたが、今回の調査では北海道でも観察されました。積雪が減ったのが影響しているかもしれません。

エリア:全国
調査対象:オオバン

冬になるとオオバンはこれまで北海道や青森にはいなくなっていましたが、本調査では冬でも観察されました。積雪の減少や池がこおらないなどが影響しているかもしれません。

エリア:全国
調査対象:ウラギンシジミ

70年前は九州~関東まで分布していたウラギンシジミは近年、分布を北上させ、本調査では岩手県で観察されました。
温暖化によって越冬できる範囲が広がった可能性も。

エリア:全国
調査対象:キマダラカメムシ

キマダラカメムシは東南アジアに生息していましたが1990年代に九州、2000年代には本州・四国と分布を拡大させ、今回は山形県で報告がありました。

エリア:全国
調査対象:ハクセキレイ、ベニマシコ、ルリビタキ、イカル、シロハラ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、カシラダカ

本州以南で越冬していたハクセキレイやホオジロなどは、近年では北海道でも確認されるようになりました。

エリア:主に九州
調査対象:キオビエダシャク

これまで奄美大島以南にいたキオビエダシャクは2000年代から九州でも観察され、本調査でも鹿児島県、宮崎県で観察されました。温暖化による北上と考えられています。

\ 気候変動いきもの大調査に参加しよう!/
まずはアプリ 「Biome(バイオーム)」 をダウンロード

調査への参加方法

  1.  Biome(バイオーム)アプリのホーム画面で気候変動いきもの大調査のバナーをタップ
  2. 気候変動いきもの大調査に参加
  3. クエスト対象の生き物を撮影してアプリに投稿
  4. クエストを達成していくとバッヂを獲得!
  5. 2つ以上のクエスト達成で賞品に応募できます

2021年度・秋冬編の対象種

調査の参加にはスマートフォンかタブレットとアプリ「Biome(バイオーム)」が必要です。
ダウンロード(無料)いただき、ご参加ください。
通信料は参加者の負担となります。

調査のWEBサイトにはアプリの使い方を紹介する動画もアップしています。
くわしくはこちら >>> 気候変動いきもの大調査


監修 : 環境省 脱炭素ライフスタイル推進室

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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