【よこはま動物園ズーラシアだより】最も小型なトラですが…「スマトラトラ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
横浜
動物園だより
2025.07.07

【よこはま動物園ズーラシアだより】最も小型なトラですが…「スマトラトラ」

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今月のどうぶつ:スマトラトラ

学名:Panthera tigris sumatrae
食肉目 ネコ科
生息地:スマトラ島

トラがらは他の亜種よりもこくあざやかといわれ、自然の中ではカモフラージュの役割も果たしています。

最も小型なトラですが…

スマトラトラは、インドネシア共和国のスマトラ島のみに生息するトラの1亜種です。体毛が短いのに対し、ほほのたてがみは長いのが特徴で、トラの中では最も小型です。

野生のスマトラトラは、メスで40~50㎏、オスで70~80㎏ですが、えさに困らないため、動物園のスマトラトラは野生の個体と比べると1.5~2倍の体重になることがあります。当園では馬肉・牛肉・とり肉など、さまざまな種類の肉をあたえていますが、個体によって肉の好みは変わります。

肉をほお張っています

運動場では表情豊かです

スマトラトラは野生では単独で行動するため、当園でも基本的に1頭で運動場に出ています。運動場では、他の個体のにおいをかいだり、のんびりとねていたりと、キリッとした表情だけでなく、おだやかに過ごす姿をご覧いただけます。また、暑い時期には、ほぼ毎日水に入っている様子が見られます。季節や、運動場に出ている個体によってさまざまな姿を見ることができますので、ぜひじっくりと観察してみてください。

野生のスマトラトラの生息数は300~400頭とされており、現在も数を減らしています。主な減少理由は、密猟や森林の減少ですが、近年では島の人口増加による生息地の減少が大きな要因となっています。美しいトラがらの模様を観察しながら、スマトラトラの生息環境にも思いをはせてみてください。

暑い時期には水につかる姿も

ズーラシアニュース

※写真は昨年の様子です

『いきものSOS展』開催中!!

さまざまな環境で暮らす生き物たちに起きていることについて、日本に生息する動物の紹介や動物園での取り組みを中心にご紹介します。生き物たちの状況を知り、私たちにできることをいっしょに考えてみませんか?

期間:6月4日(水)~9月1日(月)
場所:ホッキョクグマ水中ビュー


写真提供/よこはま動物園ズーラシア

協力・監修/よこはま動物園ズーラシア【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】 
〒241-0001 横浜市旭区上白根町1175-1
TEL 045-959-1000
https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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