【アクアマリンふくしまだより】一番大きなアシカの仲間「トド」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福島
動物園だより
2022.05.09

【アクアマリンふくしまだより】一番大きなアシカの仲間「トド」

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トド

学名:Eumetopias jubatus
哺乳類 アシカ科
生息地:北太平洋沿岸

大きなオールのような前足を動かして、海中をスイスイと泳ぎます

一番大きなアシカの仲間

アシカの仲間で一番大きく、大人のオスは体重約1000㎏、メスは約280㎏にもなります。初夏になると、ハーレムといわれる大きなオス1頭に対してメス数十頭の群れを作り繁殖をします。

日本では、冬になると北海道の千島列島や宗谷岬で見ることができます。海ではスケトウダラやホッケ、カレイ、イカなどさまざまなものを食べています。


展示水槽は、3階「北の海の海獣・海鳥コーナー」にあります

海のギャング

大きなオスの首の周りには、ライオンのたてがみのような毛がたくさん生えています。また、仲間同士のコミュニケーションに使われる数㎞先までひびきわたる低く大きな声から、「シーライオン(海のライオン)」といわれています。

一方、漁師さんの間では「海のギャング」とも呼ばれています。それは、漁師さんの仕掛けたあみにかかった魚をねらい、そのあみごと食い破ってしまうから。その漁業被害は毎年数十億円にもおよぶほど深刻です。

そんな理由から、害獣とされ年間数百頭が有害駆除の対象となってきましたが、世界的に見ると生息数は減っていて、絶滅のおそれのある生き物として、アメリカやロシアでは保護の対象となっています。

現在世界では約15万頭が生息し、日本では約6000頭が確認されています。


当館ではマアジ、ホッケ、スルメイカをあたえています

アクアマリンニュース

ガレリア新コーナー 海にあふれるプラスチックごみ

館内に「海にあふれるプラスチックごみ」コーナーがオープンしました。いわき市の海岸に流れ着いたプラスチックごみの展示や、海洋生物がプラスチックごみによって受ける被害のパネル紹介を通して、身近な海のプラスチックごみ問題について考えてみませんか?


写真提供:アクアマリンふくしま

アクアマリンふくしま【ふくしま海洋科学館】
〒971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
TEL 0246-73-2525
https://www.aquamarine.or.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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