【京都市動物園だより】小型で口先が短い原始的なワニ「ニシアフリカコガタワニ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2024.03.11

【京都市動物園だより】小型で口先が短い原始的なワニ「ニシアフリカコガタワニ」

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今月のどうぶつ:ニシアフリカコガタワニ

学名:Osteolaemus tetraspis tetraspis
ワニ目 クロコダイル科
生息地:アフリカ西部コンゴ川流域の熱帯雨林

IUCN(国際自然保護連合)が「野生での絶滅の危険性が高い種」にあげる動物。ワシントン条約でも商業目的の国際取引は禁止されています。

小型で口先が短い原始的なワニ

クロコダイル科で最も原始的な種の1つです。全長1~1・8mとワニの中では小型で、口先が短いのが特徴。目には上まぶたと下まぶたの他に、「しゅんまく」と呼ばれる第3のまぶたがあります。水中に入ると目が白く見えるのは、しゅんまくが閉じているためで、水中メガネのような役割をしていると考えられます。泳ぐときは手足を体に沿わせ、胴体をくねらせて進みます。

性質は大人しく、夜行性で、日中は陸上で日光浴をして過ごします。夜になると水中にもぐり、魚類、貝類、エビやカニ、カエルやイモリなどを食べます。奥歯は大きく球状に発達し、かたい貝などをかみくだくのに適しています。前歯はひんぱんに生え代わり、動物園ではプールの底に落ちていることがよくあります。

閉じかけた「しゅんまく」

動物園で暮らす「カエデ」は減量中?

京都市動物園にはメスのニシアフリカコガタワニの「カエデ」がいます。今年30才になりますが、ワニの寿命は50〜100年といわれているので、まだ若い個体です。体重20・16㎏(2023年2月時点)と少し太り気味で、首の周りにたるみができているので、えさを週1回から月3回に減らしました。鶏肉、馬肉、冷凍マウスのいずれかを約200gあたえます。

日中はほとんど動きませんが、陸でも水中でも、なぜか口を開けたままでじーっと静止しているなど、よく見ると味わいがありますよ。

口を開けたまま静止

きょうとニュース

アニマル園長選挙、もうすぐ結果発表!

来園者の投票で選ぶ、「9代目アニマル園長」。干支の「辰」にちなんで、は虫類やエミューなど、計6種類の動物が出馬しました。みなさん投票していただけましたか?

気になる結果発表は、3月24日(日)10時30分からレクチャールーム前で行います。アニマル園長になった動物についてのガイドも行いますのでお楽しみに♪


写真提供/京都市動物園

協力・監修/京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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