【マリンピア日本海だより】歯は強い!「アメリカビーバー」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
新潟
動物園だより
2024.02.13

【マリンピア日本海だより】歯は強い!「アメリカビーバー」

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今月のどうぶつ:アメリカビーバー

学名:Castor canadensis
齧歯目 ビーバー科
生息地: 北米樹林帯の湖沼,河川,湿地

マリンピア日本海で飼育中のナゴミ(左)とカナデ(右)

ビーバーの歯は強い!

ビーバーの歯を見たことがありますか? ビーバーは、上下に長い前歯があることがよく知られています。しかし、その歯はオレンジ色だと知っていましたか? ビーバーの歯の表のエナメル質に鉄分が多くふくまれているため、オレンジ色になるようです。

ビーバーはそのかたくて長い歯を使って、ヤナギなどの枝を切ったりけずったりします。その枝がえさや休みどころの巣材になります。野生のビーバーの場合、切った枝やどろでダムを作り、外敵におそわれないようにダムによってできた湖の中に、水中入口のある巣を作ります。

オレンジ色の前歯

ビーバーのしっぽはすごい!

ビーバーは、大きくて平たいしっぽが特徴です。泳ぐとき、しっぽでかじを取ります。しっぽで水面をたたいて敵をおどしたり、仲間に危険を知らせたりすることもあるそうです。マリンピア日本海では、清掃のためにプールの水をぬくとき、ビーバーがしっぽを支えにして後ろ足で立つ姿もよく見られます。

グルーミング時には、しっぽを前に出して座ります。グルーミングとは毛の手入れのことで、泳いだ後にすることが多いです。しっぽの付け根近くの肛門線から出るあぶらをマッサージするように前足で全身の毛にぬることによって、毛が水をはじくようになります。ビーバーの観察は、活発になる午後がおすすめです。


後ろ足で立つビーバー

マリンピアニュース

その色の意味は?

派手な色やしま模様、幼魚と成魚でちがう模様など、魚の「色」は本当に「色々」。企画展示「魚の色」では、普段何気なく見ている魚の色に焦点を当て、体験できるコーナーなど、さまざまな展示を通して生物の生息環境と体色の関係について紹介します。現在、本館1階企画展示室で展示中。2月25日(日)までご覧いただけます。


写真提供/新潟市水族館マリンピア日本海

協力・監修/新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/

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