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私たち人間の活動によって、これまでにないスピードで生き物の絶滅がおきているよ。
このままではいけない! 自然の大切さを学び、私たちに何ができるのか考えていこう。
生物多様性って何だろう?
地球上の生き物は、さまざまな環境に適応して進化してきたよ。現在、地球には、ゾウのように大きなものから細菌のように小さなものまで、確認されているものだけで約175万種、未知のものをふくめると3000万種以上の生き物がいるといわれているよ。これらの生き物が、いろいろな場所でたがいにつながり合い、絶妙なバランスを保って生きていることを表す言葉が〝生物多様性〟なんだ。
生物多様性が大切な理由
生物多様性は、食物連鎖はもちろん、例えば、ハチが植物からミツをもらうと同時に植物の受粉を助ける役割を果たすといった共生の関係まで、多様で複雑な関わり合いから成り立っているよ。
もちろん、人間だって例外ではないよ。私たちの周りを見わたすと、私たちが食べる肉や魚、野菜などは生き物が原料で、学校やおうちで使っているノートや鉛筆の原材料は木。それぞれの国や地方に見られる固有の文化も、その土地の自然に応じて発展してきたよ。このように、生物多様性と人間には深い関わりがあるんだ。
でも、私たち人間の活動の影響によって、これまでにないスピードで生き物の絶滅が起きているといわれているよ。しかも、生き物同士のつながりが複雑で、ある種の生き物の数が減少したり絶滅したりしたとき、どこまでどのような影響があるのかということは、ほとんど分かっていないんだ。
私たち人間も生き物であり、地球が長い時間をかけて育んできた生物多様性の中で、その豊かなめぐみに支えられて生きているよ。生物多様性が失われれば、私たちの生命や暮らしは大きな危機に直面することに!
生物多様性のめぐみを受けて初めて私たちは暮らしていくことができるよ。だからこそ、生物多様性について知り、生物多様性を守るために、私たちに何ができるのか、いっしょに考え、行動していこう!
相模原市の生き物について知ろう
出典:平成30(2018)年度相模原市生物相調査報告書
相模原市内で確認された外来種(一例)
外来種は、地域の生態系に悪影響をおよぼすおそれがあるため、被害予防三原則(入れない・捨てない・拡げない)を守ることが大切だよ。
生物多様性を守るために、私たちにできること!!
生物多様性を守るために、私たちに何ができるのかな? 実は、たくさんあるんだよ!
知ろう
- 自然や生き物に関する本を読もう
- 身近な植物、鳥や虫について調べてみよう
- 外来生物について調べてみよう
食べよう
- 旬の物を味わおう
- 地元でとれた物を食べよう
- 自然のめぐみに感謝しながら食べよう
守ろう
- 樹木や草花を大切にし、希少な山野草は自然の中で楽しもう
- ペットは最後まで責任を持って飼おう
- 環境に優しい商品を選ぼう
ふれよう
- 自然の中に出かけよう
- 近くの公園や緑地を歩いてみよう
- 動物園、水族館、植物園、博物館などへ行こう
参加しよう
- 自然や生き物を守る活動に参加しよう
- 自然や生き物の観察会などイベントに参加しよう
生物多様性クイズに挑戦しよう!
Q1.地球で一番大きな生き物はどれ?
❶シロナガスクジラ
❷ジンベエザメ
❸オオサンショウウオ
Q2.鉛筆の原料でない物はどれ?
❶ダイヤモンドの仲間
❷動物の毛
❸ねん土
Q3.「トンボ」の子どもはどれ?
❶ヤゴ
❷イモムシ
❸オタマジャクシ
Q4.人の体はどれくらいの水でできている?
❶コップ1杯ぐらい
❷体の半分より多い
❸体のほとんど全部
Q5.ウズラのタマゴについて、正しいのは?
❶1羽のウズラが産むタマゴのからは、みんな同じような模様
❷タマゴの中身もまだら模様
❸タマゴが小さいので栄養が少ない
Q6.日本の陸地は、どれくらい森林におおわれている?
❶30%
❷50%
❸70%
Q7.寒くなると見かけなくなるアリやテントウムシ。冬の間は何をしている?
❶みんな寒さで死んでしまう
❷南の島で暮らしている
❸土の中や落ち葉の下にこもっている
Q8.木と木の実の組み合わせとして正しいのは?
❶マツ−ドングリ
❷サクラ−モモ
❸イチョウ−ギンナン
Q9.もともと日本にいなかった動物は?
❶アライグマ
❷シカ
❸オオカミ
Q10.人が作り出した物はどれ?
❶川
❷ガソリン
❸火山
クイズに全問正解すると、「相模原市いきもの博士認定賞」がダウンロードできるよ!! 他の問題もあるから、ぜひチャレンジしてみてね!!
さがみはら生物多様性シンポジウム
「身近な生物多様性を考える」
麻布大学獣医学部動物応用科学科講師の加瀬ちひろさんに、ハクビシンなど、私たちが生活している地域にも生息している野生動物について話してもらうよ。
また、生き物について研究をしている市内の高校生による活動事例発表を通して、生物多様性について考えていくよ。
【時間】13:30~16:30(13:00開場)
【会場】相模原教育会館 3階 大会議室(相模原市中央区富士見6-6-13)
【定員】80名(申込順)
【申込締切】2月21日(水)
協力 : 相模原市
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。