【東海大学海洋科学博物館だより】海中の刀剣「タチウオ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
静岡
動物園だより
2024.01.09

【東海大学海洋科学博物館だより】海中の刀剣「タチウオ」

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今月のどうぶつ:タチウオ

学名:Trichiurus japonicus
生息地:北海道から九州南岸
スズキ目 タチウオ科

テンジクタチ(上)とタチウオ(下)

海中の刀剣

タチウオはスズキ目タチウオ科の魚で、体の形や銀色にかがやく体色が長い刀に似ているために漢字では「太刀魚」と書きます。北海道より南の各地でとれ、水産上重要な種です。静岡でも、一定の場所に仕掛けて魚をとる定置網などでとられ、たくさんのタチウオがお店で売られています。タチウオは、静岡県民にとってもなじみのある魚なのです。

また、つりでも人気があり、最近ではタチウオ専用の道具が多く発売されるほどです。タチウオつりでは数多くつるのも楽しみの1つですが、やはり大きな魚をつりたいのがつり人の本望。「ドラゴン」と呼ばれる大型のタチウオは、つり人のあこがれとなっています。最近では、同じタチウオ科で、最大2mほどになるテンジクタチがつれることがよくあります。どちらかといえば静岡より南の場所にすむ魚で、一昔前までは駿河湾で見ることはありませんでしたが、ここ数年間は常に顔を見せています。このような状況を目の当たりにすると、海の環境が変化していることを強く感じます。

大型のタチウオ「ドラゴン」

漁師さんの協力で展示

そんなタチウオですが、生きた姿を見たことがある人はいますか?タチウオは体が傷つきやすく採集が難しい魚なので、展示している水族館は多くありません。当館では時折、地元の漁師さんたちの協力を得て、採集することができたタチウオを展示しています。キラキラとかがやきながら泳ぐ姿は美しく、見とれてしまうほどです。

タチウオのつり採集

東海大学海洋科学博物館ニュース

いつも水槽はきれいに!

水槽の中をきれいにする理由は、2つあります。1つは来館された方に気持ち良く見てもらうため、もう1つは飼育している生き物たちの健康のためです。きたないままにしておくとよごれの中で病原菌が増え、生き物が病気にかかりやすくなってしまいます。

当館は現在休館していますが、水槽は常にきれいにしています。


写真提供・協力・監修/東海大学海洋科学博物館

東海大学海洋科学博物館
〒424-8620 静岡県静岡市清水区三保2389
TEL.054-334-2385
https://www.umi.muse-tokai.jp/

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エコチル編集部

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