【多摩動物公園だより】陸上で2番目に大きなゾウ「アジアゾウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
東京
動物園だより
2024.01.09

【多摩動物公園だより】陸上で2番目に大きなゾウ「アジアゾウ」

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今月の動物 : アジアゾウ

学名 : Elephas maximus
生息地:森林
分類:長鼻目 ゾウ科

「アジアゾウのすむ谷」で見られる動物

ウシ科
スイギュウ(家畜)
学名 Bubalus bubalis
分類 偶蹄目

大きなアジアゾウ

アジアゾウは陸上で、アフリカゾウに次いで2番目に大きな哺乳類です。その大きさは、頭胴長(頭からおしりまでの長さ)が約5m、体重は最大で6tにもなります。食べる量も多く、野生では1日1頭あたり100kg以上のえさを食べています。

たくさんえさを食べる理由は体が大きいから、というだけではありません。実は、えさを消化する能力が低いのです。ゾウは食べたえさのうち、約45%しか消化できないといわれています。

一方、同じ草食動物であるウシは60%以上消化できているといわれています。同じ量のえさを食べても、消化して吸収できる栄養が少ないため、ゾウはたくさん食べるのです。その証拠にゾウのふんを割ると、未消化の葉や種が出てきます。実はこのことには大切な役割があります。

ふんの中に葉や種(赤丸部分)が見えます

アジアゾウの役割

アジアゾウは森林に生息し、1日約18時間もえさを食べながら移動します。えさにふくまれる植物の種は消化されずにゾウによって運ばれ、元々生えていた場所から遠くはなれた所でふんとして出されます。

そして、そこで芽を出し新たな森林を作るのです。アジアゾウはたくさんえさを食べ、そして長い距離を移動するため、こうして森林を広げる役割を果たしているのです。

ふんから発芽したスイカ

たまニュース

ようこそ土竜世界(モグランド)へ

今年の干支の「辰(竜)」は想像上の生き物です。しかし名前に「竜」が付く生き物が日本にすんでいます。それが「モグラ(土竜)」です。4月2日(火)まで、ウォッチングセンターで、なぞ多きモグラについて紹介しています。身近にいるのに、なかなか出会えないモグラの不思議な世界へぜひおこしください。


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

東京都多摩動物公園
東京都日野市程久保7丁目1−1
TEL.042-591-1611
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/

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