【金沢動物園だより】1000種類をこえる「ヒツジ」の“毛”の不思議を紹介|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
横浜
動物園だより
2024.01.09

【金沢動物園だより】1000種類をこえる「ヒツジ」の“毛”の不思議を紹介

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今月の動物:ヒツジ

学名: Ovis aries
生息地:家畜なのでなし
鯨偶蹄目 ウシ科

※ヒツジ(コリデール種)

~野生のヒツジの仲間たち~

オオツノヒツジ(オス)

オオツノヒツジ(メス)

北アメリカ西部~メキシコ北部に生息します。オトナのオスの太く、カール状に巻く角が特徴的です。

ヒツジは歴史の古い家畜

ヒツジの起源は今から約8000年前の西南アジアで、アジアムフロンを中心に家畜化されたといわれています。主に毛と肉、さらには皮や乳も利用する家畜として広まり、現在では世界中で飼われています。

品種も非常に多く、世界では1000種類をこえるヒツジが作られています。金沢動物園では、「コリデール」「サフォーク」「ジャコブ」の3品種を飼育しています。国内でジャコブ種を見ることができるのは、北海道の牧場以外では、金沢動物園だけです。

金沢動物園のジャコブ種「アズキ」(メス)

春は毛がりの季節

ヒツジは長い家畜化の歴史の中で、冬季に粗毛(体の表面に生えるあらい毛)の下に生える「ウール」と呼ばれるやわらかい緬毛だけがのび続ける性質を持つようになり、自分では換毛(毛が生え変わること)をすることができなくなりました。人が毛がりをしなければ、ずっと毛がのび続けてしまうのです。そのため、「シェアラー」と呼ばれるヒツジの毛がり専門の職人が、毎年春にヒツジの毛がりを行います。

金沢動物園のヒツジたちも、毎年ゴールデンウイークごろにシェアラーを呼んで、毛がりを行っています。毎年1頭から2~4㎏もの毛をかり取ることができます。

金沢動物園でのヒツジの毛がりの様子

かなざわニュース

毎日実施の「わくわくタイム」

金沢動物園では、飼育員が担当している動物たちについてくわしく解説する「わくわくタイム」を実施中。曜日ごとに実施する動物種が異なり、毎日実施しています。ヒツジやヤギがいる「ほのぼの広場」では、毎日11時~、13時30分~の1日2回、それぞれ10分間ずつ「ヤギさんのおやつタイム」を実施中です。


写真提供:金沢動物園

協力 ・ 監修 金沢動物園【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】

〒236-0042
横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
TEL 045-783-9100
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/kanazawa/

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