【天王寺動物園だより】えさは雑食性 食べることに適したくちばし「チリーフラミンゴ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
大阪
動物園だより
2023.11.06

【天王寺動物園だより】えさは雑食性 食べることに適したくちばし「チリーフラミンゴ」

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今月のどうぶつ:チリーフラミンゴ

学名:Phoenicopterus chilensis
英名 : Chilean Flamingo
生息地:南アメリカ大陸/ブラジル南部など
フラミンゴ目 フラミンゴ科


ひなとたわむれるチリーフラミンゴ

えさは雑食性食べることに適したくちばし

チリーフラミンゴは、南アメリカ大陸のアルゼンチンやウルグアイ、チリ、ブラジルの南部などに分布し、山の塩水をふくんだ湖から海岸まで広く生息しています。

えさは、雑食性で水生昆虫からこうかく類、そう類、植物の種子などです。食べ方は、くちばしで水中のどろをすくい、くちばしと舌を上手に使って、どろの中にかくれているえさを飲みこんで食べています。どろを洗い流すのに便利なように、フラミンゴのくちばしは下に曲がっています。


今年の8月にふ化したひな

美しい羽の色はカロテノイドの色素から

フラミンゴの体は、あざやかなピンクがかった赤色の羽でおおわれています。その理由は、食べているこうかく類や、も類にふくまれているカロテノイドという色素によって羽の色が赤色(ピンク)になるからです。 みなさんは、野生のフラミンゴがたくさんの群れで生活しているのを知っていますか。その群れは数百羽から数千羽になることもあります。群れで生活する習性があるため、天王寺動物園では、25羽の大人と2羽のひなの27羽のチリーフラミンゴをいっしょに飼育しています。

今年の8月にふ化した2羽のひなは、現在すくすくと育っています。11月には、かなり成長していると思いますので、ご来園の際には、この記事のひなが成長した姿を見に来てくださいね。


すくすくと育つひなを見守る親

てんのうじニュース

ベニイロフラミンゴ

ベニイロフラミンゴは主に、南アメリカエクアドル領のガラパゴス諸島に生息しています。体長は、フラミンゴの中では一番大きい120㎝から140㎝で、体は濃い赤い羽でおおわれています。天王寺動物園では、現在、8羽の大人と今年生まれた1羽のひながいっしょに暮らしています。


写真提供:天王寺動物園

天王寺動物園
大阪市天王寺区茶臼山町1-108
TEL:06-6771-8401
https://www.tennojizoo.jp/
協力・監修/天王寺動物園

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エコチル編集部

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