【橿原市昆虫館だより】たくさんの木々がある場所を好みます「ミヤマカラスアゲハ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2023.10.10

【橿原市昆虫館だより】たくさんの木々がある場所を好みます「ミヤマカラスアゲハ」

目次 [非表示]

今月のどうぶつ:ミヤマカラスアゲハ

学名:Papilio maackii
アゲハチョウ科
生息地:北海道から九州中部、中国や朝鮮半島など 東アジア、サハリンなど

写真上:オス、写真下:メス

たくさんの木々がある場所を好みます

ミヤマカラスアゲハは、アゲハチョウの仲間で、羽を広げると7~11㎝ほどの大きさになります。羽化の時期は、春と夏の2回。夏に羽化するものの方が、大きくなります。ミヤマ(深山)の名前が付いているように、アゲハチョウの仲間の中では、森がある環境を好みます。でも、山奥だけにいるわけではなく、ある程度の広い森があれば、低い山や里山でも見ることができます。幼虫の食草は、ミカン科のキハダやカラスザンショウです。ちなみに、キハダの木は、皮が黄柏という漢方薬になり、これを主原料に使った和漢薬の「陀羅尼助」が奈良県では有名です。

美しい模様が人気

ミヤマカラスアゲハの前羽の中央には、表側は緑色、裏側は白色の帯状の模様があります。帯模様は、後羽中央にもあり、よく似ているといわれるカラスアゲハには、これらの模様はありません。また、ミヤマカラスアゲハの幼虫には、胸部の背中側を囲むように黄色いリング状の模様があります。カラスアゲハの幼虫にも似た模様がありますが、ミヤマカラスアゲハの幼虫のように輪っか状につながっておらず、後部で切れています。

ミヤマカラスアゲハは、非常に美しいチョウとして人気がありますが、残念ながら温室ではあまりうまく飛んでくれません。橿原市昆虫館の放蝶温室では、不定期にときどき飛ばすだけで、あまりたくさんの数は飼育できていません。だから、とってもレアなチョウなんですよ。

幼虫(目玉のように見える模様がある方が、胸部の背中側)

かしはらしニュース

ようやく、サガリバナの花がさきました!

平成26年1月に種を植えたサガリバナが、今年7月20日(木)に初めて開花しました。花が見られたのは、7月23日(日)までの4日間。夜にさき、朝にはしぼんでしまうのですが、たまたま7月22日(土)の夜に「セミの羽化観察会」を行ったため、開花したばかりの姿を参加者の方に見ていただくことができました。


写真提供:橿原市昆虫館

協力・監修:橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/kanko_bunka_sports/konchukan/index.html

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