【須磨海浜水族園だより】多年生のものと一年生のものがあります「アマモ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
兵庫
動物園だより
2023.05.08

【須磨海浜水族園だより】多年生のものと一年生のものがあります「アマモ」

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アマモ

学名:Zostera marina
オモダカ目 アマモ科 アマモ属
生息地:日本各地

水深数mの砂とどろが混ざった海底に生える草の一種です

多年生のものと 一年生のものがあります

海の草「アマモ」は、一年生と多年生の2つに分かれます。一年生のアマモは、水温が下がり始める秋から冬にかけて芽を出して夏過ぎにはかれますが、多年生のアマモは、基本的にはかれません。

またどちらにも、花をさかせて種を付け、その種で株を増やす生殖株と、花をさかせず地中にくきをのばして株を増やす栄養株の2つがあります。一年生は、生えている株の多くは生殖株で、多年生は、栄養株の方が多くなります。生殖株は、多年生でも種を付けるとかれるという特徴があります。

とても小さな白い花

新水族館のアマモ水槽をお楽しみに!

アマモがたくさん生えているアマモ場は、水の流れがゆるやかで、稚魚や幼魚が育ちやすいため、海のゆりかごと呼ばれることもあり、全国各地で保全活動が盛んに行われています。

スマスイでもアマモ場を紹介する展示を行っているのですが、照明の強さや色、砂の中の肥料、水の流れなどが複雑に関係するため、なかなか簡単にはいきません。今も水槽の左右で照明を変えて育ち方の変化を調べるなど、試行錯誤を重ねています。

2024年の春ごろオープン予定の新水族館では、日本最大級のアマモ水槽を設置予定で、アマモをしげらせることができるかワクワクドキドキしています。ぜひ、新水族館でのアマモ展示にご期待ください!

花より見つけやすい種

スマスイニュース

35年間ありがとう!5月31日(水)閉園

閉園まで残り数日となりましたが、引き続き「感謝の閉園イベント」を行っています。5月27日(土)~31日(水)までは営業時間を19時までに延長していますので、ゆっくりスマスイを楽しめます。昼間とはまたちがう夜の生き物たちの様子も観察してみてくださいね。

※2024年春ごろ、新しい水族館がオープン予定


写真提供:須磨海浜水族園

神戸市立須磨海浜水族園
〒654-0049 兵庫県神戸市須磨区若宮町1-3-5
TEL 078-731-7301
https://kobe-sumasui.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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