【釧路市動物園だより】しま模様の秘密「グラントシマウマ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2023.05.08

【釧路市動物園だより】しま模様の秘密「グラントシマウマ」

目次 [非表示]

釧路市動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。

グラントシマウマ

奇蹄目 ウマ科
【生息地】フアングワ川の西、コンゴ共和国、タンザニア北部、ウガンダ、ケニヤ、エチオピア、ソマリア

釧路市動物園ではオス1頭を飼育しています。

しま模様の秘密

シマウマのしま模様には、ライオンなどの天敵から目をくらませる役割があるというのが有名です。一方で、最近の研究で血を吸う虫から体を守るのに役立っているという報告もあります。

2022年6月、釧路市動物園に埼玉県の東武動物公園からグラントシマウマのオスのチョビミチが来園しました。シマウマはおっとりしていそうですが実は神経質です。少しでも変わったことがあると急に暴れだして、死んでしまうことがあります。

輸送も心配でしたが、受け入れる動物舎も慎重に整備しました。暴れて大けがをしないように、緩衝材の木材を室内のかべにはり付けるなどしましたが、チョビミチは割と落ち着いていて、無事に輸送を終えることができました。

埼玉からやって来たオスの チョビミチ

冬の過ごし方

暖かいアフリカの南部地域に生息するシマウマが、釧路でも元気に過ごせるように、寒い冬の寝室は暖房で暖めます。そして、寝室の清掃のときには寒くても外に出て日光浴をさせます。一切外に出さないで室内で飼育すると病気になってしまいます。短時間でも日光を浴びて外の空気を吸うことは、健康を保つためにとても大事なことです。

最初は、初めての釧路の寒さがストレスで病気にならないか心配でした。そのため、清掃のときに外に出しても、早めに寝室にもどれるようにとびらを開けて待っていました。しかし、寝室にすぐに入らずに、しばらく外に出ていることもありました。東武動物公園では寝室に入る習慣がなかったのでまだなじめないのか、寒いのが平気なのか、外が好きなのか分からないことがたくさんあります。

同じ種の動物でも、その個体の性格やもともと生活していた環境により飼育方法はさまざまです。飼育員はいつも動物たちの様子を観察して、その個体に合わせて飼育しています。

初めての釧路の冬も元気に過ごしました

くしろニュース

アムールトラ「ココア」15才になります!

5/24(水)にアムールトラの「ココア」が15才の誕生日をむかえます。生まれつきの障がいにも負けず、健やかに育ってくれたココアをお祝いするために、5/21(日)に誕生会を開催します。ぜひココアに会いにきてくださいね。

くわしくは  >>> 釧路市動物園 まで

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの 質問に答えるよ!

質問

フクロウはなにをたべているんですか?

答え

フクロウは、空飛ぶ猛獣です。野生下では小動物の他、小鳥や昆虫などを食べます。動物園では、主に冷凍マウスや冷凍ヒヨコを食べています。栄養面を考え、ビタミン類やカルシウムのサプリメントもあげています。


協力・監修/釧路市動物園
釧路市阿寒町下仁々志別11番
TEL. 0154-56-2121
https://www.city.kushiro.lg.jp/zoo

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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