【須磨海浜水族園だより】親鳥とちがう模様で危険を回避!「マゼランペンギン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
兵庫
動物園だより
2023.02.13

【須磨海浜水族園だより】親鳥とちがう模様で危険を回避!「マゼランペンギン」

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マゼランペンギン

学名:Spheniscus magellanicus
ペンギン目 ペンギン科 フンボルトペンギン属
生息地:チリ、アルゼンチンなどの沿岸部、フォークランド諸島

生まれたばかりのひなは親鳥のお腹の下にかくれるくらいの大きさで、保温性の高い茶色の羽毛(幼綿羽)が生えています。

親鳥とちがう模様で危険を回避!

南半球に生息するマゼランペンギンの繁殖期は10月ごろですが、北半球の日本では、生息地と季節が逆のため、3~4月になります。ペンギンの成長は早く、約2カ月で親鳥と同じ大きさに成長し、親鳥と同じ羽毛に生えかわりますが、模様がちがいます。次に生えかわるまでの1年間は模様がちがうので、闘争など危険に巻きこまれにくく、その間に社会性が身に付きます。

野生では、このころには海に入り魚をとれるようになるため、スマスイでは羽が生えかわったころから魚を食べる練習を始めます。このとき、親鳥といるとえさをもらってしまうので、練習開始と同時に親鳥とはなします。

食べる練習は小さい魚から

海鳥なのに泳ぐ練習が必要?

魚を食べる練習では、飼育員がくちばしを開き、口の中に魚をおしこみます。すると、ひなは何か分からないうちに飲みこみます。くり返すことで魚を見ると自ら口を開けて食べるようになります。

同時に泳ぐ練習も行います。練習が必要なの?と思うかもしれませが、実は水におどろくことの方が多く、おぼれることがないよう浅いプールから練習を始めます。初めはすぐに上がってしまいますが、くり返していくうちに落ち着いてプカプカとうき、顔を水につけて水中を確認するなど上達が早く、さすが海鳥と感心させられます。

浅いプールで泳ぐ練習!

スマスイニュース

スマスイのラッコ飼育の歴史を学ぼう!

3階に新しくラッコの飼育年表が登場!現在スマスイでは飼育していませんが、35年間続いたラッコ飼育の歴史やラッコの生態についても学ぶことのできる特別な展示となっています。 実際に使用していた思い出の品も展示していますので、ぜひご覧ください!


写真提供:須磨海浜水族園

神戸市立須磨海浜水族園
〒654-0049 兵庫県神戸市須磨区若宮町1-3-5
TEL 078-731-7301
https://kobe-sumasui.jp/

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