【エコチル特集】10年後の暮らしの姿 私たちが使っているエネルギーを知ろう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
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2023.02.13

【エコチル特集】10年後の暮らしの姿 私たちが使っているエネルギーを知ろう!

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私たちが毎日の暮らしで使うエネルギーには、さまざまなものがありますが、それぞれどのようなちがいがあるのでしょうか?今回は、私たちが日々使っているエネルギーについて見てみましょう!

化石燃料について知ろう

私たちが使っているエネルギーの多くは、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料と呼ばれているものです。地面の下に積み重なっている地層の中には、はるか昔に地球上で暮らしていた微生物の死がいや、かれた植物などがふくまれています。長い年月を経て、それらが燃えやすい成分に変化したものが化石燃料です。地面の中で固体になっているものが石炭、液体になっているものが石油、気体になっているものが天然ガスです。

化石燃料ができるまでにはとても長い年月がかかりますが、2021年の時点では、地球上の石油と天然ガスはあと約50年分、石炭はあと約140年分の量しか確認されていません。化石燃料は、限りがある資源なのです。また、化石燃料が手に入るからといって、私たちがむやみに使い続けてしまうと、CO₂の排出で地球温暖化や気候変動を進行させてしまいます。

図参照先:学研キッズネット

自然の力を利用する再生可能エネルギー

近年、注目を集めているのが再生可能エネルギーです。図2にあるように、太陽光、風力、水力、地熱などの自然の力を利用するもので、資源が無くなることがなく、直接CO₂を出さないエネルギーです。 地球環境を守るためには、再生可能エルギーを活用していく必要があります。「再生可能エネルギー」をもっと知り、私たちの未来の暮らしを考えてみましょう。

「再生可能エネルギー」ってどんなものがあるの?

【図2 再生可能エネルギーの種類】

太陽光発電
太陽の光エネルギーを太陽電池で直接電気に変えて発電します。
風力発電
風の力で風車を回し、その回転運動を発電機に伝えて発電します。
水力発電
水が高い所から低い所へ流れ落ちる力で水車を回して発電します。
地熱発電
地下にある地熱エネルギーを蒸気や熱水などで取り出し、タービンを回して発電します。
バイオマス発電
生ごみや木くず、家畜のふんにょうなど、生物資源をエネルギー源にして発電します。

 

【図3 各種発電技術の ライフサイクルCO₂排出量】

注目の新エネルギー水素って何がすごいの?

水素エネルギーって聞いたことがありますか? 再生可能エネルギーと並んで注目されている新エネルギーです。 今後、研究開発が進んでいくと、水素社会がやって来るかもしれません。

水素エネルギーには、こんな特徴があります!

  • 再生可能エネルギーを使って水を分解して水素を作ることができる。
  • 石油や天然ガスなどの化石燃料、メタノールやエタノール、廃プラスチックなどから作ることもできる。
  • 製鉄所や化学工場などの製造工程の中でも発生する。
  • 燃料電池を使って、酸素と水素を反応させて電気を取り出すことができる。
  • 水素を燃やして熱エネルギーをつくることもできる。
  • 使うときにCO₂を排出しない。

水素から電気をつくる仕組み

水(H₂O)に電気を流すと、水素(H₂)と酸素(O₂)に分かれます。 逆に、水素と酸素を反応させると水ができて、電気を取り出すことができます。

レッツ・ゼロドラ!

ゼロカーボン・ドライブ(略称:ゼロドラ)は、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを使って発電した電力(再エネ電力)と電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池自動車(FCV)を活用した、走行時のCO₂排出量がゼロのドライブです。 補助金を受けられることがあります。みなさんも取り組んでみませんか?

>>> くわしくはこちら

 

おうちのCO₂排出量を計算してみましょう!

みなさんは自分のおうちからどれぐらいのCO₂が排出されているか、調べたことはありますか?請求書や領収書などを見て、1カ月の使用量などをもとにCO₂排出量を計算してみましょう!

<CO₂排出係数 出典>
・電気:東京電力エナジーパートナー株式会社(2021年度実績、速報値)
・都市ガス,灯油,ガソリン:環境省「温室効果ガス排出量算定・報告
・公表制度における算定方法・排出係数一覧」
・プロパンガス:日本LPガス協会「プロパン,ブタン,LPガスのCO₂排出原単位に係るガイドライン」
・水道:一般社団法人日本レストルーム工業会「水のCO₂換算係数」(2022年4月)

エアコンの電気代を比べてみよう!

消費電力量が多いエアコンは、 省エネ+買いかえメリットがいっぱいです!

10年前と比較すると…
[10年前の平均と最新型の省エネタイプ(多段階評価★4以上)の比較]

出典:一般社団法人家電製品協会 「スマートライフおすすめBOOK 2022」

 


監修:環境省 脱炭素ライフスタイル推進室

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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