山形
動物園だより
2023.01.20

【鶴岡市立加茂水族館だより】ちくちくとした不思議な形「ハシゴクラゲ」

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ハシゴクラゲ

学名:Climacocodon ikarii
刺胞動物門ヒドロ虫綱花クラゲ目 ハシゴクラゲ科
生息地:東北地方以北


体全体がとげとげしているハシゴクラゲ。 体の中にあるつぶつぶは未受精卵。

ちくちくとした不思議な形

加茂水族館の周辺の海では、冬になると、他の時期には見られないクラゲたちが姿を現します。ハシゴクラゲもその1つ。全長約1㎝程度の小さな体には、さまざまなおもしろい特徴があります。

まずはその見た目。触手がかさのふちからだけでなく、かさの上からも生えていて、体全体がちくちくとしたサボテンのようです。このかさの上から生えている触手を「外傘触手」といいます。

金平糖のような見た目のアクチヌラ。大きさはわずか0.2㎜

アクチヌラでどんどん数が増える

もう1つの特徴は、アクチヌラ(刺胞動物に見られる体の型の1つ)を出して増殖できるという点です。メスのハシゴクラゲをよく見てみると体の中に小さなつぶつぶしたものがたくさん入っています。これが卵です。

この卵は受精すると、とげとげの金平糖のような形になり、体の外に排出されます。これがアクチヌラです。排出されたアクチヌラからたくさんの小さなクラゲが出てきます。その数は多いと数十ぴきにもなることも。

このアクチヌラを水族館でも維持できれば常にハシゴクラゲを展示できるのですが、たくさんクラゲを出した後のアクチヌラは状態が悪くなっていってしまいます。繁殖をなんとかうまくいかせて、ハシゴクラゲを常に展示できるようにしていくことが目標です。


アクチヌラからはたくさんの小さなクラゲが出てきます

かもすいニュース

日本初展示!アクロミタス・タンカーキー

国内では初となるアクロミタス・タンカーキーの展示が始まりました。加茂水族館は世界中の水族館とやり取りをして、クラゲの繁殖に取り組んでいます。このクラゲもオーストリアのウィーンにあるシェーンブルン動物園からやって来たポリプを、当館で繁殖させたものです。


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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