【鶴岡市立加茂水族館だより】発光するクラゲ「オキクラゲ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2022.12.12

【鶴岡市立加茂水族館だより】発光するクラゲ「オキクラゲ」

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オキクラゲ

学名:Pelagia noctiluca
生息地:世界中の暖海、外洋域


かさの表面に見えるブツブツには毒針がたくさん!

発光するクラゲ

オキクラゲは名前の通り、沖合に生息するクラゲです。触手は全部で8本、かさの大きさは大きいものでは10㎝程度になり、体の色は、むらさき、ピンク、黄、茶などさまざまです。かさの表面がでこぼこしていますが、これは刺胞瘤と呼ばれる毒針のこぶです。

学名のPelagiaは「遠洋」、noctilucaは「夜光虫」という意味で、その名の通り刺激を受けると青白く発光します。しかしその発光を見たことがある人は少ないようです。私は偶然にもその瞬間を見ることができましたが、そのときは一瞬ボワッと青白く光っていました。

いろいろな体色のクラゲがいます

ずっと展示するには工夫と努力が必要

多くのクラゲは成長の段階が、受精卵→プラヌラ→ポリプ→クラゲという順番で変化・成長していきます。オキクラゲの場合はポリプの時期がなく、プラヌラから直接クラゲになります。

オキクラゲの育成では、プラヌラから赤ちゃんクラゲ(エフィラ)にすることは比較的簡単ですが、エフィラを大きくすることは難しく、常時展示するためには工夫と努力が必要になります。当館では、えさや飼育環境を工夫し改善しながら大切に育て、いつでもみなさんがオキクラゲを観られるように、スタッフ一同でがんばっています。

エフィラ(赤ちゃんクラゲ)は半透明

かもすいニュース

オキクラゲといっしょにただよう物の正体は…?

オキクラゲの水槽を観察しているとクラゲといっしょにただよっている物が見えることがあります。実はこれ、クラゲの「卵」なんです。オキクラゲは、粘液にからまった状態の卵を水中に放出します。しばらくするとバラバラになり見えにくくなるので、卵が見えたら観察のチャンス!


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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