【福岡市動物園だより】対馬だけにすむ準絶滅危惧種「ツシマテン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福岡
動物園だより
2022.12.12

【福岡市動物園だより】対馬だけにすむ準絶滅危惧種「ツシマテン」

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ツシマテン

学名:Martes melampus tsuensis
食肉目 イタチ科
生息地:長崎県対馬

体長は50cm前後、体重は1~1.5kgで雑食性。季節で毛の色が変わり、夏は黒っぽく、冬は白っぽくなります。

対馬だけにすむテン準絶滅危惧種に指定

ツシマテンは、九州や本州にいるホンドテンの亜種で、長崎県の対馬にしかいないテンです。大昔、対馬と日本本土がはなれたために亜種となりました。主に森林にすみ、夜行性で木登りが得意です。

環境省のレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)では準絶滅危惧種となっていて、生息環境の変化によっては、将来絶滅の危険性が高くなる可能性のある動物です。国の天然記念物にも指定されていて、許可なくつかまえることは禁止されています。減少の原因として考えられているのは、交通事故や生息環境の悪化などです。

白っぽい冬毛の様子

バナナとゆで卵が好物元気に走る「ちゅう」

絶滅危惧種となっていて、生息環境の変化によっては、将来絶滅の危険性が高くなる可能性のある動物です。国の天然記念物にも指定されていて、許可なくつかまえることは禁止されています。減少の原因として考えられているのは、交通事故や生息環境の悪化などです。 バナナとゆで卵が好物 元気に走る「ちゅう」 現在、動物園で飼育されているツシマテンは福岡市動物園の1頭だけ。飼育しているオスの「ちゅう」は、赤ちゃんのときに対馬の民家で保護されて、人の手で育てられ、2013年4月に福岡市動物園に来ました。

動物園でのえさはリンゴ、バナナ、蒸かしイモ、ササミ、馬肉、ゆで卵、キャットフードなど。特にバナナとゆで卵が大好きで、小さい体のわりにたくさん食べます。元気に走り回っていることが多いですが、飼育員が作ったハンモックの中でねていることもあります。

福岡市動物園でしか見られないツシマテンの「ちゅう」に、ぜひ会いに来てください。

小さいわりによく食べる「ちゅう」

ふくおかニュース

「動物園のクリスマス」を開催!

12月24日(土)、25日(日)は「動物園のクリスマス」を開催!

クリスマスにちなんだ動物ガイドや、動物たちへえさのプレゼントなど盛りだくさん。ぜひおこしください。くわしいスケジュールは、福岡市動物園のホームページをご確認ください。


写真提供:福岡市動物園

福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

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