【おびひろ動物園だより】黒いゴマ模様の「ゴマフアザラシ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2022.12.12

【おびひろ動物園だより】黒いゴマ模様の「ゴマフアザラシ」

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ゴマフアザラシ

ネコ目 アザラシ科
【生息地】

ベーリング海、オホーツク海を中心にチュクチ海、日本海、太平洋北部など

黒いゴマ模様のゴマフアザラシ

ゴマフアザラシは、アシカやセイウチの仲間で、足がヒレ状になっています。毎年冬になると北海道近海に生息するため、海岸沿いや港の防波堤でも見ることができます。日本の多くの動物園や水族館で飼育しているので、よく知られているアザラシです。体中にある黒いはん点がゴマをふりかけたような模様なので、「ゴマフ」の名前が付いています。

野生では、春が近づくと出産をひかえた母親は流氷に乗り、出産と子育てをします。生まれた赤ちゃんは栄養豊富な母乳を飲み、みるみる成長します。保護色として白い産毛で生まれてきますが、2~3週間程度で毛がぬけ落ち、すぐに親と同じゴマ模様に変わっていきます。

白い産毛の赤ちゃん(右)と母親(左)

流線形の体で泳ぎが得意

陸での移動は苦手で、体全体を使ってイモムシスタイルでゆっくりとはうように移動します。泳ぐときは体が流線形になり、後ろ足を左右にふって前に進み、短い前足で方向を決めてスムーズに泳ぎます。1回の呼吸で約30分間ももぐって、海の中で魚を追うことができ、水中での生活に適応しています。顔の周りにあるヒゲで水の振動を感じ、えさとなる魚を見つけるためや、天敵のホッキョクグマの気配を知るためのセンサーになっています。

ヒゲは高感度センサー

おびひろ動物園では、えさの量を季節によって変えています。冬に向けてえさの量を増やし、体の半分以上が脂肪となります。丸々としたアザラシは厳しい冬でも屋外で過ごしていけます。氷を割りながら気持ちよく泳いでいるたくましいアザラシの家族を、見に来てくださいね。

丸々とした体で寒い冬を過ごします

おびひろニュース

鳥インフルエンザ対策をしています!

寒くなり北からわたり鳥が飛んでくると心配になることが、「鳥インフルエンザ」です。鳥が感染すると、高い確率で死んでしまいます。動物園では、飼育している鳥類が、野生の鳥類と接触しないように、防鳥ネットを張って屋外に出さないように飼育しています。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

カンガルーはどうしてポケットがあるの?

答え

カンガルーの赤ちゃんは約体長2cm、体重は1gと、とても小さいです。生まれてすぐに、母親の体をよじ登ってポケットに入ります。ポケットには乳首が4つあり、常に吸いつきながら成長します。ポケットの中は温かく、外に落ちることもないので、子育てには最適な環境です。子育てをしないオスには、ポケットはありません。

 


協力・監修:おびひろ動物園

おびひろ動物園
北海道帯広市字緑ヶ丘2
TEL 0155-24-2437
https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/zoo

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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