【エコチル特集】10月は食品ロス削減月間 できることから始めてみんなで食品ロスを減らそう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
静岡
特集
2022.10.03

【エコチル特集】10月は食品ロス削減月間 できることから始めてみんなで食品ロスを減らそう!

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みんなはいつも、食べ物を捨てないように、何か気を付けていることはあるかな? 世界でも、食品をむだに捨ててしまっている「食品ロス」が問題になっているんだ。日本では10月は「食品ロス削減月間」。これにちなみ、この10月号では、食品ロスについて考えてみよう!

食品ロスって何?

食品ロスとは「食べられるのに捨てられてしまう食品」のことを言うよ。令和2年度に日本全体では、なんと522万t※1 もの食品ロスが発生しているんだ。これは日本人1人当たりが、毎日お茶碗1ぱい分のご飯を捨てているのと近い量だよ。とてももったいないよね。

せっかく作られた食品が、一体どうして捨てられてしまうのだろう? 家庭から出る食品ロスに関しては、次の3つに分けることができるよ。

1つ目が期限切れなどで手つかずのまま捨てられてしまう「直接廃棄」。2つ目が料理を食べ切れずに残してしまう「食べ残し」。3つ目が、料理の際の皮のむき過ぎなど、食べられる部分まで捨ててしまう「過剰除去」だよ。

人も地球も困る問題点

こうして発生する食品ロスは、どんな問題を引き起こしてしまうのかな? 大きく分けて3つの問題があるよ。

1つ目は、お金が無駄に使われていること。静岡市の調査では、食品ロスだけで、1世帯当たり年間約1万円を無駄にしているということが分かったよ。2つ目は、世界中で栄養不足に苦しんでいる人々が大勢いるのに(2021年では世界で8億2800万人※2)、一方では食べ物を大量に捨てているという社会的問題だよ。3つ目が、食品をごみとして燃やすことで、費用がかかるだけでなく、二酸化炭素が出て地球温暖化に影響をあたえていること。だから、何とかして食品ロスを減らさないといけないんだ。記事の取り組みも参考にして、自分でできることから行動してみよう!

※1:令和2(2020)年度食品ロス量推計値農林水産省・環境省
※2:The State of Food Security and Nutrition in the World 2022報告書

日本の食品ロスの発生状況と割合

日本の食品ロスが、どこから発生しているかを示すグラフだよ。食品ロスの約半分は、家庭から出ていることが分かるね。

参考:令和2(2020)年度 食品ロス量推計値 農林水産省・環境省

ごみの中を調べてみると… こんなにあった!まだ食べられる食品

静岡市では、毎年、春と秋に静岡市の家庭ごみの内容を調べる「ごみの組成調査」を実施しているよ。写真は、その調査のときにごみの中に入っていた物。手つかずでまだ食べられそうな物が、いろいろと捨てられているね。

写真:静岡市組成調査

食品ロスを 減らす取り組み①
フードドライブに参加してみよう!

「フードドライブ」とは、家庭で余っている食品を、捨てるのではなく、食品が必要な方々に寄付する取り組みだよ。食品ロスの削減だけでなくだれかの役に立つことにつながるよ。

静岡市主催のフードドライブ

10月1日(土)~10月31日(月)
時 間:9:30~17:00 ※水曜日は休館
場 所:静岡ガス株式会社 エネリアショールーム静岡
※先着100名にプラスチックフリーカップをプレゼント!!

10月15日(土)・10月16日(日)
時 間:10:00~17:00
場 所:静岡伊勢丹 3階特設会場
※各日先着50名にプラスチックフリーカップをプレゼント!!

10月23日(日)
時 間:9:30~12:00
場 所:しずてつストア 末広店・御門台店
※各店舗先着30名にプラスチックフリーカップをプレゼント!!

10月29日(土)11:00~17:00 
10月30日(日)11:00~16:00
場 所:イトーヨーカドー静岡店
※各日先着50名にプラスチックフリーカップをプレゼント!!

寄付できる食品

・賞味期限が2023年1月以降の物
・常温保存できて未開封の物
・穀類(白米、玄米、小麦粉など) ※もち米を除く
・缶詰(肉、魚、果物など)
・インスタント ・レトルト食品
・乾物(そうめん、パスタ、海藻など)
・おかし ・飲料

寄付できない食品

・賞味期限が2022年12月以前の物
・開封されている物
・冷凍、冷蔵の物
・生鮮食品(生肉・魚介類・生野菜)
・調味料 ・アルコール
・介護用食品 ・健康食品 ・砂糖、塩
・もち米 ・防災用保存水 ・ペットフード

食品ロスを 減らす取り組み②
期限表示の意味を正しく知ろう!

賞味期限と消費期限のちがいを理解して、食品を買うときや保存するときに、食品ロスをなくす行動をしよう。たとえば、スーパーの食品は、商品だなの手前にある物から選ぼう。スーパーでは、手前から順に期限の近い商品が置かれていることが多いからだよ。

●賞味期限

『おいしく食べることができる』期限
期限を過ぎても食べることができるよ

●消費期限

『過ぎたら食べない方がよい』期限
期限が来る前に食べ切ろう!

食品ロスを 減らす取り組み③
冷蔵庫を上手に使おう!

冷蔵庫の中をいつも整理すること、これが食品ロス削減につながるよ。冷蔵庫の中身を見て分かっていれば、まだ残っている食品や足りない食品を確認でき、余分な食品を買わずにすむからだよ。おうちの人といっしょに取り組んでみてね。

参考:「食品ロス削減マニュアル」(消費者庁)


監修:静岡市ごみ減量推進課

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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