【円山動物園だより】日本の本州、四国、九州に広く生息する「ニホンザル」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
札幌
動物園だより
2022.05.09

【円山動物園だより】日本の本州、四国、九州に広く生息する「ニホンザル」

目次 [非表示]

円山動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。

ニホンザル

サル目/オナガザル科
【生息地】日本(本州、 四国、九州)

円山動物園には オス23頭とメス24頭がいます。

日本だけに生息するサル

ニホンザルは、日本の本州、四国、九州に広く生息しています。東北地方や山間部にすむ個体は大型で、寒い地域では体の毛が長くふさふさと生えますが、暖かい地域では体毛は短く少ない傾向があります。冬は寒さをしのぐために数頭がくっつき合う「サル団子」をつくります。

顔やおしりには毛があまりなく、赤いです。オスは犬歯が発達しています。人間と同じように5本の指があり、指紋もあります。つめの形も人間と同じで平らです。

昼間に活動する昼行性ですが、雪が多く降る地域では吹雪の日は日中でも活動をしません。主に果実を食べ、植物の葉や昆虫など約200種類以上の物を食べるといわれています。


寒い地域のニホンザルは毛がふさふさ

みんなでくっついて「サル団子」

高齢のリーダー「中松」

これまでサル山のリーダーは「ボスザル」といわれてきましたが、最近は「第一位」と呼びます。円山動物園のサル山には、オスが23頭、メスが24頭います。第一位は「中松」というオスで、最年長の34才。高齢になり、ときどき他のサルにえさをうばわれることがあります。

特に秋の繁殖期にはけんかがよく起こります。サル同士の関係は、人間以上に複雑そうです。

えさは、キャベツやリンゴなどの野菜や果物。また、ウッドチップの中にムギをまき、自然に近い環境をつくると、サルたちはムギを探しながら食べます。サル山で暮らすニホンザルたちを、ぜひ観察しに来てくださいね。

リンゴを丸かじり!

まるやまニュース

「第16回アースデイin円山動物園」を開催!

アースデイとは、「地球のことを考えて行動する日」のこと。ポスターや環境のことを考えた製品を展示したり、売ったりするよ。この機会に、地球のためにできることを考えてみよう。家族みんなで来てね!

期  間:5/21(土)、22(日)

開催場所:科学館ホール、エゾシカ・ オオカミ舎 他

>>> こちらからアクセス

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

モルモットになれてもらうにはどうしたらいいの?

答え

臆病で新しい場所や人をこわがるので、大きな音を出す、急にだっこをする、追いかけるなど、モルモットのいやがることはやめましょう。毎日世話をしていると、その人のにおいや声を覚えてくるので、近くにいてもリラックスするようになります。野菜や果物などのおやつをあげると、もっと仲良くなれると思います。動物園では、モルモットと仲良くなれるようふれあい教室を実施しているので、参加してみてくださいね。

 


札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3