【福岡市動物園だより】冬のわたり鳥「コウノトリ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福岡
動物園だより
2022.05.09

【福岡市動物園だより】冬のわたり鳥「コウノトリ」

目次 [非表示]

コウノトリ

学名:Ciconia boyciana
コウノトリ目 コウノトリ科
生息地:中国北東部やアムール地方

日本では一度絶滅した鳥

木に止まり立ったままねます

鳴くことができないコウノトリは、くちばしを打ち鳴らしてコミュニケーションをとります。

冬のわたり鳥

コウノトリは中国や日本などのアジア東部だけに生息している鳥類です。中国北東部などで繁殖して、冬になると日本、韓国、台湾などにわたってきます。個体数は全世界に推定2500羽未満で、絶滅危惧種に認定されています。

つばさを開くと約2mもある大きな鳥で、高いマツの木などに枝を積んで、お皿の形をした大きな巣を作ります。水田などの湿地帯に生息し、魚類、カエル、ザリガニなどを主な食べ物にしている肉食性です。大きな天敵がいないことから、湿地帯生態系の頂点に立つ鳥です。

一度ペアになるときずなは強く、一生を共に過ごすといわれています。

大型のわたり鳥

過去に絶滅も

日本では、特別天然記念物に指定されている、とても貴重な鳥です。昔はよく見ることができる野鳥の一種でしたが、乱獲や環境破壊で、1971年を最後に日本の野生コウノトリは絶滅してしまいました。

そこで、日本最後の生息地であった兵庫県豊岡市が「野生復帰プロジェクト」を行い、2005年に無事、野生復帰することができました。現在、日本の野生のコウノトリは100羽以上生息し、少しずつ個体数を増やしています。

福岡市動物園では、2羽のコウノトリを飼育しています。オキアミやアジをえさとしてあたえていますが、週に2回あげているドジョウが一番の好物です。

ドジョウが好物

ふくおかニュース

世界カワウソの日

5月最後の水曜日は「世界カワウソの日」です。これは、イギリスにある国際カワウソ保護基金が、カワウソ類の保全を呼びかけるために定めました。7頭のコツメカワウソを飼育している福岡市動物園でも、この日に合わせて、コツメカワウソのことを知ってもらうためのイベントを実施します。
※くわしくはホームページでご確認ください。


写真提供:福岡市動物園

福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3