【新潟市水族館マリンピア日本海だより】なめらかで素早い動きを見せる「ユーラシアカワウソ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
新潟
動物園だより
2022.05.09

【新潟市水族館マリンピア日本海だより】なめらかで素早い動きを見せる「ユーラシアカワウソ」

目次 [非表示]

ユーラシアカワウソ

学名:Lutra lutra
食肉目 イタチ科
生息地:ユーラシア大陸の水辺や海岸域


マリンピア日本海で飼育中の2頭、姉妹のアヤメとスミレ。

よくねて、よく遊ぶ

水の中でも、陸に上がっても、なめらかで素早い動きを見せるユーラシアカワウソは、実は夜行性。日中もねむっている姿をよく見かけます。マリンピア日本海の2頭にとって、アメリカビーバーが樹皮を食べた後のヤナギの枝で作ったツリーハウスがちょうど良いベッドのようで、いっしょに入ってねることもあります。飼育下では外敵がいないため、無防備にお腹を見せてねる姿も見られます。

ユーラシアカワウソは、多様な行動を見せてくれます。石や木を持って遊んでいるように見える姿が注目を集めています。自分の体より重たい石を頭でおしたり、陸に上げたりすることもあります。


ツリーハウスの中でお昼寝

元気に育つ

カワウソの健康を維持するために、飼育員が気を付けていることがいくつかあります。まず、毎日の清掃に加えて、2週間に1回プールの水をぬいての大掃除。それから、健康観察も大事です。

毎月2回、体重測定のために、カワウソにはかりの上に乗ってもらいます。動きが速いので、じっとしている短い時間で体重を量るのが難しいそうです。採血はもっと難しいので、採血トレーニングをするそうです。

ターゲットと呼ばれる棒にカワウソが鼻をくっつけるとき、動きが止まります。その状態で体にさわらせてくれたら、えさをあげてほめます。じっとしていられる時間を長くできると、じょじょに採血もできるようになります。

2014年に展示して以来、健やかに過ごしてきた2頭のカワウソには、この先も活発な姿でみんなを楽しませてほしいですね。


採血トレーニング中

 

マリンピアニュース

World Otter Day

現在、世界中の水辺や海岸に13種のカワウソ類がいますが、その多くが絶滅の危機にあります。世界のカワウソの現状を知ってもらい、保全へとつながるように、5月最後の水曜日を「World Otter Day(世界カワウソの日)」としています。マリンピア日本海でも、カワウソの生態などについてのパネル展示や飼育員の特別解説を通して、カワウソについて知るイベントを5月28日(土)と29日(日)に開催します。


写真提供:新潟市水族館マリンピア日本海

新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3